○議長(福田富雄君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(福田富雄君) 日程第1から日程第39まで、すなわち議第5号から同第43号までの議案39件を一括議題とし、これより本39件に対する質疑、並びに日程第40・一般質問を行います。
それでは、通告に従い順次発言を許します。
小薗純一君。(「しっかりいけよという声あり、頑張れよ」と呼ぶ者あり)
(小薗純一君 登壇)
◆小薗純一君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)早いもので、1期4年間が終わろうといたしております。今回の一般質問が最後かもしれませんので、ひとつ市長におかれては誠心誠意、市民の皆様に理解できるようなお答えをお願いしたいと思います。
市長の基本姿勢の項目を4点挙げました。最初の2点を申し上げまして、お答えをいただきたいと思います。3項目以下は改めてやりたいと思います。
最初の、通告に従いまして最初の、平成11年度予算案についてでございますが、一般会計で342億7900万円余の予算編成となっています。3月2日の施政方針演説の中で、市長の提案理由の説明を聞いておりましたが、一体どのような予算編成されたのか疑問でなりません。10年目の、市長におかれましては10年目のまさに完熟した機の予算編成でなければならないというふうに私は思っておりますが、どこに力点を置いた、どういう目玉を考えて予算編成されたのか、お伺いしておきます。
一般会計の予算案の中で、前年度比7.9%増。しかし、6月の──4月の骨格予算編成ですから、6月と対比をしますと前年度比マイナス1.6%、最終的に年度の予算見通しではマイナス2.8%まで落ち込む予算編成のようであります。そのあたり市長はどのようにお考えなのかお伺いしておきます。
2点目の、職員採用のあり方でございますが、これはお伺いするというよりも、何回か質問をさせていただきましたその経緯の中で、もっと試験を早くできないもんだろうかということを前から思っております。巷間、情実採用のうわさを払拭するためにも、きちんとした試験制度を立て直す、そのことが必要ではないかと思いますが、市長の御所見をお伺いしておきます。
以上2点、壇上から質問いたします。
(市長沖田嘉典君 登壇)
◎市長(沖田嘉典君) どうも皆さんおはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)行政に臨む市長の基本方針──姿勢につきまして、8年にわたって同じタイトルでありますから、今回は御承知のように最後の3月議会であります。私も皆さんにお願いをしながら、この御質問にお答えしたいと思います。
平成11年度予算案について、この特徴は何であるか、当初予算と1年間の施政方針を示すその中に重要課題があると思うけれども、それは予算に出ているのかという質問だと思います。平成11年度の予算につきましては、これはもちろん継続して実施しておるわけであります。
まずは、地域交流センター建設、球磨川土地区画整理事業を初め会地公園建設、蛇籠地域の周辺開発事業、植柳上町第1団地建てかえ事業、昭和小学校改築事業など、第3次基本計画の諸施策につきまして、これは鋭意事業の推進を図っていますことは、御承知のとおりであります。
また、行政大綱を推進し、経常経費につきましてはできる限り節減に努めて、福祉・環境・保健衛生・防災・教育対策や事務の合理化などにつきまして、新規事業やさらに事務事業の充実を図るなど、市民のニーズにこたえるべく質的に充実した予算編成を行ったところであります。ただ、事業によりましては、先ほど申し上げましたが、それ以外に現在比較検討中のものがあります。2点には、設計中のものもあります。3点には、既に用地交渉段階のものもあります。機が熟しないので、当初予算では計上するまでには至っていない案件があるのも、既に御承知のとおりであります。
で、これらの事業につきましては、第3次基本計画の方針に従って、その必要性、緊急性など十分勘案の上、現実できる──実現できるものからできるだけ早い時期に予算案を提案し、事業をスタートさせたいと考えております。既に、公約等で申し上げました諸事業につきましては、まだ予算はつかないけれども、その熟度に応じて、大体この11年度に着手あるいは推進ということになると思っております。これは、ただいまのは11年度の予算案についての答えであります。
次に、平成10年度職員採用試験についての御質問であります。就職協定の廃止に伴って、大卒とか特に技術系の学生の就職活動はかなり早くなっておると、優秀な人材を確保するためには、今までよりもさらに試験日程を早めたらどうかという提案、質問であります。現在、八代市におきましても、御承知のとおり、これは早急に解決しなければならない重要な課題、例えば新幹線の新駅周辺の整備や中心市街地整備などが山積しております。今後も地方分権の時代を迎えて、課題はますますふえていく状況にあります。これらの課題に積極的に対応していくためには、優秀な人材の確保ということが必要欠くべからざる条件となります。
議員御提案の、試験の日程をさらに早期化をしたらどうかについてでありますが、受験生の確保のための有効な方策となるという点で、私どもも認識を同じくしております。検討の必要を感じております。県内におきましては、県や熊本市で上級職、これは大学程度の試験については、6月の末ごろに実施されているようであります。いずれの場合も、独立した機関である人事委員会で一連の事務が行われていることは御承知のとおりであります。本市でも、本年度は従来より1カ月程度日程を前倒しして9月に実施いたしましたが、県・熊本市並みの日程で実施するためには、採用計画の策定から試験の実施までのさまざまな事務の他の業務との兼ね合い、高校卒、新卒者への採用活動について、日程の制限があるために試験を2回に分けて実施する必要があるなど、試験の実施体制を大きく見直す必要があります。
いずれにいたしましても、優秀な人材の確保という目標を達成するためには、1つの手段として日程を早期化するということも必要ではなかろうか、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
以上です。
◆小薗純一君 1つずつ、市長さんと最後のやりとりになると思いますので。
私は、予算案の編成、3月議会は当初予算がどんなものであるかということを、やっぱり議員は市民側の立場で行政監視をしなければならない、そういう立場からこのテーマを取り上げました。八代市の1年間が決まるわけですから、その予算がまさに何といいますか、家庭でいうと、家を建てるときの設計図を最初につくらなきゃならない、その設計図がこの当初予算であります。
補正絡みの話を市長さんがたくさんされますけども、補正というのは、例えば家を建てて、ドアの閉まりが悪いからちょっと切ってスムーズに閉まるようなことをする、そういうのが補正なんですね。ですから、当初予算が十分練りに練られて、予算の単年度決算の図式からいいますと、どうしてもこの当初予算に頭角をあらわさないと、補正を、今までずっと何かかこつけて補正に回してきた、だからずるずるやってできる話ができないから繰越明許費がどんどんふえてくる、それが八代の今の予算のつくり方、あり方ではないかというふうに思うわけでございます。
まさに、その当初予算であらわせられない仕事がたくさんあります。私も財政課に行って、どういう仕事がペンディングになっているのか、何ができないのかというのを調べてみました。そうすると、今後の補正の見込みというのを調べてもらったんですけれども、新八代駅周辺のまちづくり、まさに市長がおっしゃるとおり、そして一般廃棄物焼却施設の建設、日奈久地域の活性化、それにスポーツコミュニティー広場建設、最終処分場の用地購入、球磨川駅地区の再開発・住宅建設事業、その他高田あけぼの保育園建設用地購入、日奈久新開地区基盤整備事業、緑の回廊線等々ということであります。
何でこれが当初予算にのってこれないのか、私はそこに1つの疑問を持つわけでございますから、どうしても最初に出てこなければならないやつが、これだけペンディングになって、これだけがこの1年間のうち、来年度に、まさに補正でどんどんどんどん出てくる、そして事業が繰越明許費に変わっていく、そういう予算編成で本当いいのかどうか、市長さんは当初予算でこういうことを出したかったんじゃなかろうかと思いますが、どうですか。
◎市長(沖田嘉典君) 議員のお話のように、大体の年度の計画を当初に、当初予算に計上をする、まあそうするのがいいのかもしれませんけれども、やっぱり熟度というのがありましてな、新幹線の駅でも、ごみセンターでもあるいは日奈久でも、非常に積極的に今動いておりますけれども、やはり予算を組むとなるとその熟度がパーフェクトでなきゃなりませんから、その辺の、大体この辺でよかろうという予算の組み方でなくて、間違いなくそんなふうになったときにですね、きちんとその予算を組んでいくという、そんな手法に今なっていることはもう間違いないわけでありまして、おっしゃるとおりでありますが、いずれにいたしましても、1年間の計画が当初にパーフェクトに計画されていない、答えが出てないところに問題があります。
冒頭に申し上げましたその仕事、1つの仕事、仕事が熟度があって、ここはやるというときに議会に提案すると。こんな考え方で現在おりますので、議員の皆さんにはなかなか理解しがたいところがあるかもしれませんけれども、現実には熟度のあるものから補正でも組んででもいくというふうな考え方であります。
以上です。
◆小薗純一君 今おっしゃったのはですね、その熟度が、もしこれででき上がる、これでやろうとしたら、大きい事業というのは必ず当初予算に計上してくるというのが──例えば6月に成案ができた、じゃ9月にやろうという話ではなくなるんですね、それが当初予算なんですよ。だから、当初予算の意味を履き違えているから繰越明許費がどんどんふえていく。途中で、3月補正で上げましたから繰り越しますよ、6月にしたからこれも繰り越しますよと、用地交渉がスムーズにいかないから繰り越しますよ、予算計上したやつがペンディングになっていって、いわゆる一般会計の財源の中に使われない部分が、その単年度に使われない部分が非常にふえてきた、これはその熟度がないままに予算を補正等々で計上するからであります。
そのような予算編成が、私は八代にとって一番のマイナス要因ではないかなというふうに思うわけでございまして、この項については、市長もいわゆる10年目、11年目、12年目、自分の任期の中であと2回ですよね、本当に予算編成というものをやっぱり市長査定をして──されるときには、そういうグローバルな観点から眺めて、八代市の財政規模をきちんと把握されることをお願いしておきたいと思います。
それじゃ、2点目にとりあえず移らせていただきますが、何で──採用試験の問題ですけどね、何で試験をして1カ月も間延びをしなきゃいけないのかという論理と──いいですか市長、しっかり聞いておってくださいよ。今は八代がやっている試験の制度はマークシートですから、このマークシートからいきますと、そのマークシート、答案用紙を持っていって機械にかけたらですね、2時間後には結果が出るんです。その試験をやっておるんですね。それが9月の20日ごろに試験をして、10月の中旬以降に1次の発表になる、そして面接をして2次試験をして、結果的には11月の末ぐらいまで延びる。
これは、先ほど市長さん言われたとおりにですね、今の試験制度からしてできることは、その間延びをさせるということと、そして試験の時期がおくれておるということ、これが何でかというと、一般就職の──大卒の場合は一般就職試験をみんな終えてから、就職が自分の気に入らなかったとか、就職試験に失敗したとか、そういう手負いのイノシシだけが市役所の採用試験に来るんです。
そこで、先ほどおっしゃったように、優秀な職員を本当に採るならば、私はやっぱり国家公務員上級職の試験とか、県庁の大卒の試験とか、それに準ずるような形の試験制度をつくることが、新聞でも変に書かれたとおりに、まさに議員関与とか、情実の採用とか、そういう制度を私はここで市長がみずから率先して見直すべきだというふうに思っておりますが、市長さんいかがでしょうか。
◎市長(沖田嘉典君) 採用試験の問題につきましては、これは人事の委員会で、まあ行政管理部でやっておりますから、事務担当が取り決めた、そのような形の中で試験を行いそして採用をすると、まあこういうパターンでおりますから、今議員のおっしゃるように、いろいろの手法とか、いろいろの考え方とかあるようでありますので、余り人事採用の問題については私も専門じゃないからね、担当の行政管理部長をもってお答えをさせます。
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) 自席からお答えさせていただきます。
この職員の採用試験につきましては、小薗議員御指摘のように、私ども優秀な人材を確保するという観点から、平成11年度に向けての実施につきましては、前年度よりもこれを早めて実施をしたということでございます。
そしてまた、その期間に、一月もどれだけもかかるかということでございますが、これは試験の公平性を期しますために、すべて問題点その他につきましても、試験センターの方にこれは委託をいたしまして実施をしておるということでございます。その筆記試験の結果につきましては、当然試験センターの方にこれは、その採点その他につきましてもお願いをして、そしてその結果をまって市の方でいろいろまた協議をいたしまして決定をするという手順になっております。
そういうことからいたしまして、私どもできるだけ今後の多種多様な行政需要に対応できるような優秀な職員の確保ということに、留意をしておるところでもございます。
以上でございます。
◆小薗純一君 そういう話じゃないんですよ、私が言っているのは。まさに、今八代市で市の職員が一番──市の職員の採用試験が一番大きな試験なんですね、一番たくさん採る試験、職員を採用する、まあ会社としてみれば社員を採用する場なんです。よその会社が何十人て採りますか。今採れないはずですよ。その中で、みんな虎視たんたんと、市役所の職員になりたいと、地方公務員に自分はなって一生懸命市のために努力をしたいと思っておる子供がたくさんいるんですよ。その子たちには何かというと、今就職協定がもう破棄されてめちゃくちゃなんですね。
ですから、早く機会を与えてやって、早く決着をつけさせてやる、その方が──今時間を避けて10月ごろ試験をして、そして12月末や年明けて、まあクリスマスプレゼントみたいな制度のするときには、もう就職試験全体が終わっている、そこをクリアする。私はいろいろ調べてみましたら、何か委託をされている試験制度というのは何回かチャンスがある。いろいろ聞きますと、その何回かのチャンスを、3回あるとするならば、3回が8月、9月、10月の試験制度の中のセンターか何かの試験制度のやり方、今まで10月でやっていた、今度は9月にしたというだけの話です。
そうじゃなくて、本当に優秀な人材を欲しければ、8月を乗り越えて7月に市独自のやつをつくってでもやるべきじゃなかろうかと、私はそのように思っているわけであります。それを1つ最後の提言として、この職員の採用のあり方については、そういうことをしない限り優秀な職員が、市役所も欲しがっている職員が入らない、そういうことをきちんと御理解をいただいておきたいと思います。
議長。
◆小薗純一君 第3点目でございますが、RDF発電構想と人事異動という問題について質問をさせていただきます。第4点目は質問席から質問させていただきますが。
いわゆるRDF発電構想、沖田市長が今掲げていられる一番大きなテーマの1つではなかろうかと思いますが、私はこの沖田構想には大賛成であります。こういうことを将来考えないと八代はうまくいかない、そのことはよくわかっております。しかし、三菱商事の方の話も勉強会で聞かせていただきましたけども、基本的には新聞等々でも、日量170トンのごみの固形化燃料がなければ企業としては成り立たない。沖田市長はいわゆる未来型のリサイクル産業の創設を根本に置きながらの話を私はされているんじゃなかろうかというふうに善意で解釈しておりますが、しかしながら県南6市53町村、ここのごみ処理施設の現状を見ますと、その構想は一目瞭然のごとく無理だということがわかるのであります。
私は、この間の委員会の論議含めていろいろ参加をさせていただきましたが、三菱商事の提案を真に受けた市長の行動は、1月の強引な人事異動に発展していきました。職員のその構想では無理だという声を打ち消すような強引な人事異動でありました。RDF構想が現実とならない新清掃センター建設が、今日これからどうされるのか、その問題を市長にお伺いしておきます。
再質問は質問席から行います。
◎市長(沖田嘉典君) RDF発電構想と人事という質問であります。RDF発電の実現の可能性の有無、現有施設を延命するが可か否か、これは1月の──1月の12日に初めてコンサルにこれは委託をいたしまして、その可能性、非か是かという可能性をコンサルしたわけであります。まだ今、今日までわずか一月ぐらいであります。このコンサルの調査委託をいたしましたが、余りにも日が短いので、その最終結果は少し延期ということになります。まあ延期ではありますけれども、最終結果が提出されるのをまってですね、延命かあるいは新設か、あるいは広域か、あるいは単独かというようなことを、これは皆さんと一緒に考えてみたい、そのコンサルを基本として皆さんと一緒に考えてみたい、まさに今回がそのスタートであると、このように思っております。
人事異動については、先だっての議員が所属しておられる建設環境委員会でも御説明を申し上げました。老朽化した現施設を延命するだけでそれがいいのかという、そういう問題含めて、この事業がまず新設でも延命でも、あるいは広域でも単独でもよく調査をして、すべて公平に調査をしてそのスタートラインにつけるという、先ほど申し上げたとおりであります。まあ不退転の決意で私は取り組んでおりますが、実際に人事異動したのは1月の22日であります。でありますから、それまで、今申し上げました新設か延命か広域か、それが何にも進まないという不安感から、私の独自の判断で人事をしたわけであります。その結果がいいか悪いかは別といたしましても、ようやく軌道に乗って、短い期間ではありますけれども、この可否の答えが出そうな時期になってきたわけであります。
御承知のように、単独で平成3年ごろから今の平和町に移りたいと、これは私の持論として持ち上げてきておりましたが、なかなか中北との整合の中で話が進まないで、まあ用地の決定もできないというような形で現在あるわけですけれども、いずれにいたしましても、そうした単独でスタートしようと言っていたやさきに、平成9年にダイオキシン問題が国家的な見地から発表をされて、国の指導、県のガイドラインというのが出まして、今議員がおっしゃったように、単独でばかりやることを考えるんでなくて、やはり八代は広域の中心であるから、一緒になって考えた方がいいんじゃないかという発想になっていることは間違いないのであります。
県南の広域ブロックでは、現在6市38町15の村があります。この中で現在の施設はですね、まあブロック別にやっておりますから、それでも18あるわけです。18の中で100トン以上の処理をしておるのは八代でありますから、それ以外の県南で100トン以上の自治体はないわけであります。14年の11月ですか、これからもう100トン以下は許可をしないと、ダイオキシン対策ができないから、広域で1000度以上の温度で燃やするほか、今のところはダイオキシン対策はないんだということの中で、それぞれの市町村が同じテーブルに着いてこれを話をする。170トンの燃料が現在集まらない。将来は200トンまでも集まるという読みがありますけれども、その歩調が広域でそろわないということになればどうなるかという問題等も出ておりますし、まあ広域といたしましては国家的な、あるいは県民的な大きな事業でありますから、慎重にこのコンサルの結果を見て前に進んでいきたいと、このように考えておるわけであります。
内部ではいろいろ議論を繰り返しておりますが、今のところは専門のコンサルに委託して、その時点においてまあ皆さんにも、議員の皆さんにも、市民の皆さんにも、職員にもその理解を求めて、人心を一新してこの結論を出していきたいと。大変短い期間でありますが、そのような考え方でいます。
人事の問題ではいろいろ奇異に感じられますかもしれませんけれども、私は私なりにみんなと相談し、本人たちとも相談して、その一番いい方法であるという判断のもとに人事異動をしたことを申し添えておきます。
以上です。
◆小薗純一君 私は、市長、RDF発電というのは、これはまさに未来型、市長がそれに飛びつかれたのもわからぬでもないから聞いているわけですが、現実に、じゃ、できるのかという問題がありますね。今おっしゃったように、これ私、熊本県南地域におけるごみ処理施設の一覧をつくってみたんですが、この中でまさに規模からして、それと今どういう稼働をしているのかというのは、まさに人吉・球磨がもう20年以上たっているですね、今の施設。もちろん、八代もそうだと。芦北・水俣もそうだと。しかし、芦北・水俣は、20年以上芦北郡は3町ともたっていますけども、水俣に合流させて、水俣がまだ8年ですから十分それで対応する、ダイオキシン対策を1市3町でやると言っています。人吉・球磨も今新聞等々で出ていますように、組合つくって一生懸命やっている。
そうすると、ごみがないんですね、おっしゃるように。規模の──150トン規模というのは八代だけで、これから見ると宇城の8カ町村の清掃組合も95トン、これが八代に次ぐごみの量。そしてずっと見てみますと、天草まで入れてやったとしてもまさに全部──八代郡の生活環境事務組合でごみ処理工場をこの前して火入れをしました。だから、できたばっかり。宇土もそうだし、できたばっかり。そしてほかの地域から見ますと、まだ10年未満の地域が圧倒的に多いんですね。
そうすると、市長がRDF発電と叫ばれたのは、まさに市長、30年後のこの県南地域の合流点が、私はRDF発電じゃないかなというふうに見ているんですが、どうなんでしょうか、市長のお考えは。
◎市長(沖田嘉典君) 大変大事な問題点でありますけれども、170トンのRDFができないと採算が合わないと。これは県も企業もそういうことで、八代では70トンか80トンしかありませんから、燃料にした場合にね。でありますから、仮に広域でやる、第2の都市である八代がその広域のごみ処理を受けるという場合でも、やはりよそのごみをね、生ごみを八代に持ってくるわけにいきませんから、例えば人吉でも水俣でも、RDF──固形化燃料にして持っていらっしゃいと、こういう論であります。
まあ公式の場ですから、人吉さんのことをいろいろ言ってもよくないと思いますけれども、人吉さんは今立ち上がりをされる。しかし、これは10年、15年先になったら、あすこの場合はたしか70トンぐらいなんですよ。で、70トンぐらいのときに──今の段階でですよ、ダイオキシン対策を、100トン未満はこれはクリアできないというのが国のガイドラインでありますから、人吉さんが15年、20年先、それから先はどうされるんだろうと、こういう心配をするわけで、まあ先のことなら考えられることないじゃないかという論があればそれだけですけど、今から20年、30年先も考えて今立ち上がっておかないと、これは大混乱になると。
100トン以下──先ほど言いました18しかない中に17が100トン以下で、もう15年、10年先は立ち上がれないという、そういう現実が国際協定ラインの中で生きておるわけでありますから、やはりごみの燃料は足らないということは、八代ではまあ70トンか80トンあるけど、全体では100何十トン要ると、その差はどうするんだと、じゃ、もうやめるのかと、こういう論になりますが、やっぱりこの問題につきましてはこれから答えを皆さんと一緒に出して、県とか国がその差額をね、赤字がある、燃料が集まらない、まあ20年、30年先になれば集まるだろうけども、その場でどうつなぐのかということを、県とか国がそのガイドラインである指針をしないと、八代だけでは、独自ではわずか70トンとか80トンしかないんだから、あとは広域の人がどういうふうにそれぞれに赤字を負担するかと、そういう話し合いができないことにはなかなか難しい。
それは、だから県や国がですね、やはり積極的なこのダイオキシン対策をするのに考え方を出してもらわないと、我が八代だけではそう簡単にいかないんだというようなことは、この感じは今持っておりますけれども、まあコンサルの答えで企業はどうされるのか、県がどうされるのか、これからそういう問題を積極的に取り上げていかなきゃならぬと。どうしても広域処理をしていかないと、これは将来の熊本県が困るんだと──まあ私は県知事じゃないけどね、そこまで、隣のことまで心配することはないけども、そう心配をするわけです。
でありますから、そこで足らない部分の補てんを、これは市ができるわけじゃありませんから、市には70トンしかないんだから、だからこれをですね、この10年先、15年先はどう持ちこたえていくかというのは国や県が考えればいい。そこについては議会の皆さんみんなでそれを陳情するなりして、国の方針等を定めるということになるわけでありますが、今はその答えは答えじゃないんですよ、まだこれはコンサルの答えが出ておりませんから。でありますから、まあこれから考えていくと、こういうことであります。
◆小薗純一君 市長さんね、私がいつもおかしく思うのは、言い出しっぺはあなたなんですよ。そうでしょう。あなたが言い始めて──県は将来計画としてそういう案は出した、しかし八代市でそれをやろうと言い出したのはあなたですよ。そしたら、この前の勉強会で聞きましたら、県の協力が足りない。まさに県は、八代は何ば言いよっとだろうかというぐらいの調子で見ている、ましてや国もそうだろうと思います。
大牟田の市長を呼んで勉強会をしました。まさに県の御指導のおかげでここまでたどり着いたということをはっきりおっしゃっています。そして栗原市長さんに聞きましたら、一番遠いところは80キロ先から大牟田に持ってくるそうですね、その固形化燃料を。そういう遠方から集めてやる、そして250トンを見通しとして大牟田は発電をする。
これはどういうことかといいますとね、国が産炭地域の振興策として、閉山後の対応を通産省が考えた案なんですよ。通産省の産炭地域振興課で案をつくって、そして福岡県に持ち込んで、福岡県と国が話をして地元におろした。ですから、その行政指導の中でできているわけですからごみの量は確保できるんです。大牟田の市長さん言ってましたよ、よその町村のそれぞれエゴがあるから、町村の──よその町村に私たちから物は言えない、それこそ県の指導的な役割がないとよその市町村はそれに合流しない、そういうことをはっきりおっしゃっていましたよ。
だから、それがまさに奇異に聞こえる。人吉に市長が赴いてごみ下さいという話があったとか、なかったとか、そういう話に転化されていく。一番大事なのは、そういうことは市がやることじゃない、県がやることであり、国がやることなんです。そこの差がね、市長がみずから勝手に自分で思い込みが、そういう問題にすりかわってきておる。
ここに麻生渡さん、今度の福岡県知事選挙、統一地方選挙で福岡県知事選挙に出られる方のパンフレットを私はもらってまいりました。この中に麻生さんの言葉はですね、この中に、自分の公約という中に、環境問題の中にはですね、ごみを燃料として利用するリサイクル発電、ダイオキシン対策の強化、福岡式環境家計簿の普及など身近なところから環境保全に取り組み、環境リサイクル先進県を目指します、はっきり県がそういうことをうたっている。そういう前提があって初めて地元の市町村は動けるんですね。
だから、こういう段取りを全くしないで、そういうことだけを叫んでいたらとうとうできない。それを無理だと言った職員は、言うこと聞かないというふうにあなたは持っていく。私はそれが残念でならないんです。この間のですね、平成7年5月1日に対策室ができました。いわゆる清掃施設設立の準備の対策室ですね。それからその最高責任者として後ろ、いわゆる執行部の部長さんたちは5人かわられた。初代が上野部長さんが10カ月、2代目の山本保生さんが1年、3代目の守屋さんが1年、4代目の金丸さんが6カ月、そして現在の永江さんというふうになっておる。
人事のときにあなたはいつも適材適所、どこが適材適所だっんでょうか。まさに腰を据えてしっかり取り組んでくれというのが適材適所じゃなかろうかと思うんですが、こんなにすりかえさせられたら仕事する暇がない。この職員の皆さんも一生懸命やられたでしょう。名誉のために、私は本当に御苦労さんでしたと言いたいんですが、しかしこんなに、1つのことをじっくり構えてやるような対応がなければ適材適所と言わない。気分でもってすりかえたに違いないんじゃないかというふうにしか理解できない。
それと、あなたは、市長は、うちの従業員がというようなことを何か新聞に載っていたという話を聞きました。私は、あなたこそは三菱商事の従業員になっているんじゃないかと、そういう気がしてならないんであります。一番大事なことは、私は──大牟田もいよいよ始動開始しますけれども、県が指導して、だから大牟田の対策室の室長さんは通産省からの派遣です。ですから、そこまで詰めてやる、そういうことが現在行われている。そしてもっと言うならば、無理ならば八代もかたったらいいじゃないですか、大牟田に。
私は、うちの家の前からナビゲーターで、カーナビで大牟田市役所まで打ってみました。ちょうど71キロです。大牟田に80キロ先からてれっと持ってきて参加する町村も──八代も持っていきゃいいんじゃないですか、間に合わなければ。そうすることが将来計画に私は適合性が出てくるというふうに感じているところであります。どうか、まさに大牟田は、どこの企業が提案しても、大牟田は企業を選択しておりません。そういうやり方をしなければ公的な立場としてでき上がらないんでありまして、事業主が少ないところに行っても多分、大牟田がやる、電源開発が入ってくる、いろんなことをしながらも、その選択は、主体は、県と市と国が主体を持って運営するはずであります。
そういうようないわゆる仕事の積み上げをぜひしていただきたい。この問題は、その積み上げがないから今日の混乱があり、この執行部の皆さんの、職員の皆さんのいわゆる時間的に、本当に詰まった仕事をする時間がない、そういう人事異動はこれからは絶対よしていただきたい、次の期のときには必ずそういうことを議員の皆さんと、新しく上がってこられた皆さんと、または市長、しっかり考えてやっていただきたいというお願いをして、この項を終わります。
機構改革と中心市街地活性化についてでございますが、質問席から質問をさせていただきます。
私は、この間、再三再四市街地活性化策を言ってまいりましたが、新年度より機構改革が実施されるわけですが、機構改革の案が出たときは、都市政策課に中心市街地活性化係が設置されていましたが、最終決定ではなくなっているというふうに私は見ました。昨年の9月、9月の議会では、市長は中心市街地活性化対策事業については対策室で積極的に推進していくという答弁を、市長の御答弁をいただいておりますが、これはどうなっているんでしょうか、どうなったんでしょうか、お伺いします。
現在の商工観光課の担務で行うには無理があるということは明らかであります。決算委員会で──決算審査特別委員会で指摘しましたように、商工観光課では、くま川祭りで時間数にして3960時間、延べ150人、みなとフェスティバルで時間数にして2819時間、延べ人数にして104人、全国花火競技大会が3692時間、延べ人数にして138人、このような状況の中でイベントの対策を何らとらずして、その上課を二分して、商工観光課を2つに分けて、管理職の負担のみが軽減され、現場で働く者の負担はますます増大する、そういうような機構改革に私は納得できないのであります。決算審査特別委員会で指摘した事項が何ら生きていないことについても、どういうことになっているのかお伺いをします──という質問にかえます。
◎市長(沖田嘉典君) 機構改革と中心市街地活性化策について、お答えをいたします。
今回の組織機構改革は、市行政改革懇談会のこれは提言を受けまして、第1に、社会環境の変化や行政需要への柔軟な対応。第2番目に、市民の市政参画の促進、市民と行政の協力体制の確立と、これが第2点。第3点目は、類似業務の整理統合と。第4点目には、業務の繁閑に応じた流動体制ですね、忙しいところ、忙しくないところをいわゆる流動的な体制をとろうと。また、各部門の主体性を確立する。そういうことを基本的な考え方として、これは3編成作業を進めたところであります。
その中で、産業振興部門があります。商工観光を2つに分けます。商工部門の充実を図ったところでありまして、中心市街地活性化対策に係る積極的な推進体制について検討をしたところであります。議員から言われますまでもなく、自主的に現在進めておるわけであります。
しかしながら、介護保険制度の実質的な稼働に伴う相当数の職員の配置があります。さらには、国体及び地域振興券交付事業の臨時的な事務事業にもかかわる職員の配置が必要なために、この中心市街地活性化対策室を今回は設置までには至らなかったということであります。新年度からは計画しております中心市街地活性化事業につきましては、職員の数の問題はありますけれども、この事業の重要性を認識した上で、限られた人員で対応するために、企画部門、建設部門、専門部門の業務体制もしくはプロジェクトを設置することにより、対応するように考えているところであります。
中心市街地活性化対策は、八代の低迷したものをいかに活性化するかということ、前の議会でも申し上げましたように、八代の新幹線駅周辺の活性化と、それから臨港線沿いの今のニコニコドーと称するジャスコとか、それらの活性化、そしていま1つは新中心市街地開発、三位一体で八代を活性化していこうという基本的な考え方であります。
また、くま川祭り、全国花火競技大会、みなと八代フェスティバルにつきましては、本市の大きなイベントでありますので、市の事業としてこれをとらえて、部、課を超えた体制で臨んで、市民の皆さんに楽しんでもらいたいと考えております。
以上です。
◆小薗純一君 機構改革というのは、その時代のニーズに合った形で対応しなければならない。7年前機構改革をされたときに、そのときに産業振興部の中に、いわゆる商工観光課は企業振興課と分かれてた、それがだめだから1つになった、そういう私は記憶がありますけれども、今度はまたそれを分ける、今度は企業振興課に港湾をくっつける──港湾係をくっつけるという話なんですね。本当に、今市長が答弁されたように、本当に熟慮した、配慮した形でこの機構改革が出てきたんだろうかと思いますよ。今、国体事務局なんかどうせまたばらさなきゃいけない、ことし国体が終わったらまた平常の体制に戻さなきゃならない、そういう機会が機構改革の機会じゃないんですか。そこの人員をどう振り分けるかというのが機構改革の私はあり方だろうと思いますが、いかがですか。
市長の思いでいいんです。今機構改革をして、金をつくって、今ゴム印から何もかんも全部つくりかえなきゃいけないんですよ。そういうむだを今しなければいけないのか。そして国体事務局とか──いろんなおっしゃっているやつの対策室とかは、それからつくられなきゃ。私は、限られた人員でとおっしゃるならば、そういう努力は、この当初に条例を改正しなければならない理由がどこにあるのかがわからないんです。ですから、それが、国体が済んでそしてその職員が後始末が終わってから、きちんと機構改革を踏まえるというのならば、私は非常にすばらしい計画だと思いますが、いかがですか。
◎市長(沖田嘉典君) 市長への質問でありますから、機構改革、非常に難しい言葉ですけども、なかなか、私も市長になって9年目ですけど、行政の機構改革、機構というのはなかなか理解できない。そこで、みんなで考えて担当、みんなで考えて、この方法でないといけないんだという答えの中で、ボトムアップ式に出てきたものが今回の機構改革であります。だから、こちらがこうくっついて、こちらが行ってどうというそれは、努めて私の方で指示したということでもなくて、それぞれの職員が、それぞれに一番いい方法を選んで、この機構改革の計画を立てたというような考え方であります。もちろん、責任は市長でありますけれども、そういう意味で担当に答えさせたらどうかと、こういうことであります。
◆小薗純一君 担当からの御説明、結構です。
私は、もう時間がありませんから、これだけは言っておきます。先ほど申しましたように、決算審査特別委員会でこれだけの時間を要してですね、何千時間というのをまあトータルとして要して、それだけの仕事をして、じゃ、そのときに、ほかの仕事がでくっとかいと聞いたら、商工観光課長は答えられなかった。そのぐらいいわゆる今、中心市街地活性化策を具体的にいろんな仕事を盛り込まなきゃいけない、そういうトータルとしての努力をしなきゃいかぬ時期に、こういうことがまた分課されてしわ寄せがまた大きく来るんです。それこそ機構を変えて、もっと彼らに時間を与えて仕事をさせる、そういうことが機構改革じゃないかと思うんです。そこはひとつ御理解いただきたい。私は、だから今回の条例改正は時期尚早だと思います、そういう意味では。市長もそのことはしっかりわかって提案しないと、大変な問題が起こってくるんじゃなかろうかと思います。
最後ですので、私は中国の故事を一句市長に捧げたいと思いますが、「尺蚓堤をうがてばよく一邑を漂わす」という言葉があるんです。これは私もどういうことかなと思って調べたら、尺蚓というのは、尺というのは1尺2尺の尺ですね──の長さ、蚓というのはむしへんの引くという字です、これはミミズのことなんだそうです。ミミズが堤に穴をほじって入っていったら、今度はそこで穴があいたもんだから、小さな穴からこっちの──、一邑というのは村なんですけれども、その村自身が水浸しになって大洪水になった。結局は、小さなことに油断をしたらまさに大きな災いを引き起こす、そういうことだろうと思います。
今回の──今回のこの条例改正含めて、一般会計の予算案、もっと私はまじめに対応して、今後の八代市のために、市長が基本的には決裁をされたときにそういう気持ちを持って、もう少しきちんとした予算編成をしていただくことをお願いして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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○議長(福田富雄君) 栗原伸安君。(「栗原議員、負くんな。しっかりいけ」と呼ぶ者あり)
(栗原伸安君 登壇)
◆栗原伸安君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)清風会の栗原です。
3月定例議会当初予算の提示を受けております。その中から幾つかの行政課題について質問をいたします。大きく3点、新清掃センターの建設について、シルバーワークプラザ建設、加えて南部幹線の整備計画についてお尋ねをいたします。
第1点、新清掃センターについて。
平成10年12月議会で決定・実施されております可能性調査、いわゆる190万調査、このことについての現在までの作業状況をお伺いいたします。中間報告があっていると聞いておりますが、その内容と分析、さらには評価をどのようにされているのか、お答えをいただきたいと思います。
もう1点、平成9年12月、ダイオキシン対策上のガイドラインが示されております。その指針値を前提として、当市の現有施設に必要な施策、対策を具体的にお示しいただきたいと思います。
最近のマスコミの報道などから考えると、当市の一般廃棄物処理の将来像は、広域化、分別リサイクル減量化、サーマルリサイクル、無公害、これらの目標条件を達成することがより重要であると認識をしております。長期構想の策定にあわせて現在なすべき緊急対策との一貫した整合性を、調整そして確立すべき時が来ていると考えております。新施設建設の緊急性は異論を挟む余地はありません。現実を直視して論議を現実に実らせるために、きょうの質問を通して条件認識を特に深めてみたいと考えております。よろしく御答弁をお願いします。
2点目の、シルバーワークプラザについてお尋ねをします。
現在までの取り組み状況について、建設地の選択、検討の状況などをお示しください。さらに、立地のための条件、必要条件と申しますか、これについてどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。
3点目、南部幹線についてです。
現在までの取り組み状況をお答えください。さらに、今後の取り組みの手順についてお示しをいただきたいと思います。
以上、大きく3点お尋ねをいたします。
少子・高齢化、環境、国際化の21世紀を目前にして、行政責任の重要性を訴えたいと思います。さらに、政治の創造性にいま一度市民の皆さんの信頼を取り戻したく考えます。的確な情報処理、この蓄積があって初めて政治の創造性が市民福利に結実すると思います。あえて申し上げますが、当市の今現在にこの連携機能が十分に実現していると言えないと考えます。(「質問せぬか、質問ば」と呼ぶ者あり)みずからを戒めて、改めて市民の皆さんの審判に八代の将来を託したいと思います。
再度質問は質問席で行います。よろしくお願いします。
(助役付理事兼行政管理部長兼環境部長永江明久君 登壇)
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) 御質問1点目の、新清掃センター建設についてお答えをいたします。
今回の専門コンサルタントへの調査委託につきましては、県南地域の一般廃棄物処理広域化事業の可能性ということで、大きな社会問題になっておりますダイオキシン排出規制の法定期限である平成14年11月までに、県の指針でもあります一般廃棄物処理広域化計画にも対応できるような、本市の新ごみ処理施設建設事業の可能性を調査するということでございました。
この広域化可能性調査の中間報告の概要についてでございますが、広域化処理事業の総合的な評価といたしましては、広域化施設につきましてごみ焼却による発電が可能であると判断され、現在ごみの供給につきまして問題のない八代市のごみを対象に、廃棄物を燃料とした発電施設を建設し、今後は県南地域の自治体に働きかけまして、段階的に施設の大規模化を図ることが望ましいと、このようになっております。
また、既存の施設は、現在のところ、平成14年12月1日のダイオキシン類の排出濃度規制に対応不可能な──対応可能な状況でありますが、稼働後既に23年を経過をいたしておりまして、老朽化とごみ質の高カロリー化による焼却能力の低下が著しい状況であります。そのために排ガス処理を中心としました施設改善に多大な費用を投じますことは、焼却能力を回復させる抜本的な対策とはなっておりませんで、今後も焼却能力不足が続きますことから、投資効果が望めないということであります。
そこで、これらの問題点を解決しますためには、早期に新清掃施設を建設する必要がありますものの、新施設稼働までの廃棄物焼却施設に係る構造基準及び維持管理基準を遵守しながら、利用の延命化を図ることが現在では最良の方策であるというふうに判断をされるという報告がなされております。
また、第2点目の、平成9年の厚生省のごみ処理に係りますダイオキシン類の発生防止等ガイドラインの指針値に対する現有施設の対応策についてでございますが、この新ガイドラインの恒久的対策基準といたしまして、本市のように旧ガイドラインの適用を受けない既存の施設では、1立方メートル当たり1ナノグラムというふうになっております。また、廃棄物処理法の改正によりまして、平成14年12月1日以降は、現有施設では1立方メートル当たり5ナノグラムというふうになっております。
そこで、現有施設の排ガス中のダイオキシン類濃度でございますが、平成9年度は12月11日に測定を実施いたしておりまして、その結果が3.1ナノグラム、平成10年度は12月22日にこれは測定をいたしておりまして、その結果は1.5ナノグラムということでございます。平成14年12月1日からの新基準値5ナノグラムは十分現在のところクリアをいたしておりますが、恒久対策の基準値1ナノグラムは充足をいたしておりません。
このことにつきましては前にも述べましたように、今回の調査──委託調査の結果、現有施設に老朽化と焼却能力の低下のために、この排ガス処理を中心とした施設改善に多大な費用を投じても、この抜本的な対策とはならないということでございます。したがいまして、新施設稼働までは廃棄物焼却施設に係る構造維持管理基準等を遵守をしながら、まあ施設の延命化を図っていくということが最善の方策であるというふうに判断されると、このような調査報告が示されておるということでございます。
以上でございます。
◆栗原伸安君 はい、ありがとうございました。
1つ2つ確認をして次に進みたいと思いますが、部長答弁でダイオキシンの対策についてのガイドラインの指針値、これは恒久対策として講じた場合は1ナノグラム以下と。現有施設、まあ八代がそうなんですが、八代の現有施設の暫定──これは5年後とか10年後ぐらいまでを言うのかもしれませんが、それについては5ナノグラムというふうに伺いましたが、そのとおりですかね。
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) はい、そのとおりでございます。
◆栗原伸安君 はい。それを前提にちょっと振り返りまして、1年ぐらい前からの論議をちょっと確認──再確認をしてみたいと思います。
ここに、廃棄物処理施設排ガス高度処理施設整備計画と、(案)がついておりますが、これを少し読み返してみました。そしたら、いわゆる14年11月30日対策、これは30億対策と我々はその当初読んでおった──話しておったわけですが、この整備項目が4つありました。
まず、排ガス処理設備の対策、燃焼改善によるダイオキシン類発生防止対策、飛灰処理対策、老朽化対策と4つの項目が挙がっておりました。今の部長のお話からしますと、この1・2、排ガス処理設備の対策、これはまあダイオキシン対策ということですし、第2の燃焼改善によるダイオキシン類発生防止対策、この1・2ですね、これはあえて現有施設に施すべき、早急に施すべき必要はないといいますか、これはもうダイオキシンはゼロの方がいいわけですから当然やることに異論はないわけですが、法規制の上からは、14年を5ナノグラムでクリアできるというふうに私は解釈しますので、5ナノグラム以下、いわゆる先ほどおっしゃいました1.5、平成10年度ということでしたので、十分クリアしていると。
そうしますと、あとは3の飛灰処理対策、これについてちょっと私もデータを持ちませんので、もしわかりましたら部長の方からお答えをひとつお願いしたいんですが、いわゆるこの対策がばいじん対策ということだろうと思うんですが、大気汚染防止法ではばいじん濃度の規制もあるわけですね。この点は現有施設の数値はどのようになっていますか。それとも、クリアしているのか、していないのか、そこらがわかりましたらお答えいただきたいと思いますが。
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) 自席からお答えいたしますが、現有施設のこのばいじん濃度につきましては、平成9年度に八代市清掃センター精密機能検査報告書というものが出ておりますが、これによりますと、8年12月10日に測定しました結果が0.39グラム、それから0.19グラムでございました。同じく9年の1月9日に測定しました結果が0.30グラム、それから0.10グラムというふうになっておりまして、これは大気汚染防止法によるばいじん濃度の現在の基準値、これが0.5グラムでございますが、これをクリアはいたしておりますが、平成12年、つまり来年でございますけれども、4月1日からこの規制が強化をされます。その基準値が0.15グラムということですので、これはクリアをしていないという状況でございます。そのためにこのばいじん対策が早急に必要になってこようかと、このように考えております。
◆栗原伸安君 はい、もうちょっと整理してみたいと思います。
私もちょっと、そこらのダイオキシンイコールばいじんといいますか、そういった排ガス対策というふうにまとめて頭に入れておったもんですから、これは12年──12年規制はクリアできないから、これは12年規制をクリアするための方策が必要であるということですよね。先ほどのダイオキシン対策については法規制を満足していると、平成14年11月30日以降も満足しているということですから、ちょっと私も混乱しております。
そういう説明を私は認識といいますか、まあ説明はあったんだろうと思うんですが、私はそういう認識はしていませんでした。両方まとめて14年11月30日クリアすべきであるというふうに聞いておりました。また、特にダイオキシン対策については規制値を満足できない状態であると、その前提は1.0ナノグラムだったかと思うんですが、そういうふうに認識をしておりました。後でちょっと整理をしてみたいと思いますが、先ほどの整備計画の案についてもう1回戻ります。
第4項目に老朽化対策というのがうたってあります。その中で一般的な耐用年数を15年としてありますが、ちょっとここで問題があります。23年経過した現在、この対策のタイムスケジュールはさらに10年の延命策を講ずるというような計画になっております。そうしますと、15年プラス──プラスじゃなくて、15年イコール23プラス10年みたいな変な計算をしなければならないというふうに私は思います。耐用年数の設定自体に矛盾があるような気がします。ここらについてももう少し細かく背景事情を勉強してみたいと思いますが、それはともかくとして、毎年度1億円以上の老朽化対策補修経費をここ10年来費やしてきているわけですから、それがまた10年続くとすると30億対策、これは40億対策になりますよね。
もう1回もとに戻ります。この改善対策案の計画概要にこんなふうに記されております。新施設建設のめどが立たない状況下においては、現有施設改善の検討が必要になってくるという文言があります。私は、いかにもこれは消極的な取り組みのあらわれと思えてなりません。1から4までのそれぞれについての検討の中で、1・2は先ほど言いましたように、あえて現在実施しなければならないものではないと、4については今言いましたように、もう言うに及ばず、古うなっとっとを何で新しゅうせぬかというふうな、これはもう市民こぞって何でだろうかと、これは疑いの余地はありません。
ということは、3項目め、緊急対策がぜひ必要であるし、満足しなければならないのはばいじん対策ですね。しかも、これは12年ですよ、12年、来年の4月じゃないですかね。すぐしなきゃならぬですよね。12年4月から始めていいことじゃなくて、12年4月には満足しなければならないわけですよね。私はこの整備計画案について疑義を持ちます。この30億改善対策案については、もし現在まだその部局において生きている案とすれば、見直しを求めます。
それはまた次の機会に、委員会あたりでもう少し細かい詰めをしたいと思いますが、この前提となっております新施設建設のめどが立たない状況下においては、現有施設改善の検討が必要となってくると、文言まであります。これはふさわしくないと思います。新施設建設のめどを立てるのは、この役目──この役目を果たすのは、これをつくられた、この計画案をつくられた以外のだれでもないわけですよね。担当部の皆さんがそういう取り組みをされなければならないのに、その担当から、担当部から出てきた資料が、めどが立ちませんから、めどが立たない状況下においては──みたいな表現は、私は非常に疑義を感じます。ある日突然、だれかが都合よくプレゼントしてくれるような、そういう施設だったり、そういう事業だったりするはずがないわけですから、ここらについてはまあ私の理解の仕方がまずいのかもしれませんけれども、再度詰めをしていただきたいと思います。
余分なことかもしれませんけども、より合理的な新施設建設を推進するための暫定対策案ということであれば、私もしっかり検討し、それを実行していく必要があると思います。しかし、安易な回避策、時間稼ぎの回避策であればこれは二重投資ですよね。まあ必要最小限の合理的な投資は、新計画推進のこれは礎ということで、当然なすべきことだろうと思います。少なくとも先ほどの第3点、ばいじん対策ということになりますが、ここらを今本当にしなければならないのは何かを、もう1回きちんと検討、問題提起してほしいと思います。
これもちょっと余分な話になるかもしれませんが、そこで少し気になりましたのが一連のマスコミの報道です。これには市民の皆さんもいろいろ困惑されておられる部分があります。こういう見出しがあります──まあ、ありましたということですね。揺れる八代市の清掃センター問題、現有施設改修か新設か、間に合う──これは、かでしょうね、クエスチョンマークがついておりました──間に合うかダイオキシン対策という報道がありました。
なぜこのような題目になるのか私もちょっと不思議なんですが、現有施設改修か新設かということについては、何かちょっと誤解があるような感じがします。現有施設の改修をすれば新設は必要ないというようなニュアンスにも受けとめられます。先ほど言いましたように、全くそうではないわけですね。当然のことですが、新設はいずれにしても急務の課題なんです。新設、いわゆる新時代の施設建設スケジュールの中で、改修計画がどの部分、どれだけ必要か否かの問題であって、改修すれば新設は考えなくてよいというものじゃないわけです。そうですよね、部長。
なぜかなということでしっかり読んでみたんですが、内容の幾つかにそこらのちょっとポイントがあったと思うんですが、でもこのマスコミの表現は、本意としては次の見出しに続けて、間に合うかダイオキシン対策という言葉につなげての話だろうと思うんです。ダイオキシン対策を平成14年11月30日まで間に合わせるのは、新設でなのか改修でなのかということを、市民の皆さんに、読者の皆さんに訴えておるわけですね──というふうに私は解釈します。一概にそういうふうにだけ受けとめられる市民だけじゃないと思いますけども、一応そういうことだろうと思います。
何か論点の整理ができないまま、議論があっち行ったりこっち行ったり続いてきたかなと思います。非常に残念なんですが、先ほど部長答弁にありましたように、八代市の現有施設については、ダイオキシン対策のための改造は、法規制の上から14年対策はとる必要はないわけです。なのに間に合うかダイオキシン対策と出ております。語弊があるかもしれませんけれども、事実は間に合っているダイオキシン対策なんです。
まあ余談ですが、私は──(笑声。副島郁朗君「議長、議事進行、もうもてぬ」と呼ぶ)
◆副島郁朗君 済みませんがね、一般質問なんです。(笑声)論説や御意見発表の場ではないんで、黙って聞いてると10何分質問ですよね。だから、もうちょっと質問の要旨を絞って、ベテラン議員ですからおわかりのことと思います。聞いている立場にもひとつなっていただいて、よろしくお願いします。
○議長(福田富雄君) 栗原議員にお願いをいたします。
一般質問の原則に戻って、一般質問を続行していただきたいと思います。
栗原議員。
◆栗原伸安君 はい。
部長に幾点かお尋ねをして、この項を早く終えたいと思います。この項は非常に重要な項目と思っております。時間の範囲内でお答えをいただきたいと思います、まあ後もありますけども。
質問もなんですが、先ほど平成10年ダイオキシン調査の数値を言っていただいたと思うんですが、それをもう1度お願いしたいと思います。平成8・9・10ですかね、この3年間、わかりましたらお願いします。
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) ダイオキシン類の濃度の調査結果についてお答えをいたしますが、まず9年度でございますが、これは12月11日に測定をいたしておりまして、その結果が3.1ナノグラムということでございます。それから10年度が12月22日に測定を実施いたしておりまして、これが1.5ナノグラムというふうになっております。
以上でございます。
◆栗原伸安君 この数値を見てみますと、机の上の論議は非常にいろいろあったわけですが、現場は確かにこつこつこつこつ分別減量化、こういったことに努めてこられた結果と思います。老朽化対策補修というようなこの10年来続いておるわけですが、こういう環境、いわゆる職場環境の劣化に耐えて、なお結果としてダイオキシン対策の基準数値をクリアしております。クリアしておりますどころか半減させております。この点高く評価を求めたいと思います。
で、1点、それじゃ、この環境関係について部長さんにお願いをしまして、これは要望ということで聞いていただいて結構なんですが、次のまあ多分委員会までは間に合うかどうかちょっとはっきりわかりませんが、今度の新しい最終的な報告、いわゆる190万調査の最終報告が出てくると思いますので、その後の論議にまた先送りしたいと思いますが、先ほどマスコミの話をちょっと出して──出させていただいたわけですが、今後お願いをしたいと言ったのはこのことなんですが、行政の情報といいますか、特に法規制などに関係するものは特に重要と思うんですが、その分析を的確に実施していただいて、集約し確認して、その後行政全体の責任として市民の皆さんに情報提供をしていただきたいと、このことを特にお願いしたいと思います。
あえて言うことはないと思うんですが、行政の立場としてのコメントがいかに重大であるかということを、この問題については特に感じております。揺れる八代市の清掃センターという見出しについてはショックが大きかったんですが、少なくとも行政当事者みずから揺さぶってしまう清掃センターにならないように、あえて苦言を申し上げたいと思います。先ほども申しました調査報告を受けて的確なまた判断のもと、合理的な提案がなされるというふうに期待しておりますので、調査報告に基づく新たな提案を求めて、この質問を終わりたいと思います。
次、お願いします。
(健康福祉部長兼福祉事務所長田中忠君 登壇)
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中忠君) 栗原議員さん御質問の、シルバーワークプラザ建設についてお答えいたします。
議員御承知のように、シルバーワークプラザ建設につきましては、平成10年度国庫補助事業として、八幡町の旧おおぞら授産所跡地に計画をいたしておりましたが、12月の議会答弁あるいは新聞等で御承知のとおり、当該地が西南戦争時の官軍墓地でありましたため、昨年の9月より文化財の発掘調査をいたしたところでございます。当時埋葬されていた遺体の人骨が大量に発掘されたところでございます。このために、当初は3カ月間の発掘調査を予定しておりましたが、その後調査区域をさらに拡大いたしまして、今年度いっぱい調査を続行することとなったところでございます。このような状況から、関係課等と協議をいたしました結果、当該地への建設を断念いたしたところでございます。
御案内のとおり、シルバー人材センター作業所につきましては、現在民間の倉庫を借りまして作業所として使用しておりまして、これが長期にわたる事態になりますと、仮作業所の賃借によるもろもろのデメリットが考えられます。また、シルバー人材センター事務局は社会福祉会館の1室を借りておりまして、仮作業所とはかなり離れたところにあることから、仕事の進捗状況の確認も常時できないような状況でございます。さらに、建設直前に断念という予想外の経過を考えますと、関係者の期待感も大きく、高齢者の生きがいづくりの拠点として、早急な建設が望まれているところでございます。
このようなことから、建設用地を選定すべく、関係機関と協議を重ね候補地を選定してまいりましたが、最終的には、経費節減等の折から用地取得の必要性のない市有地であり、また市全体から見た地理的な配置、あるいは適正な敷地面積、さらには高齢者が利用する施設としての交通の利便性等を勘案いたしまして、最終的には麦島校区の旧保寿寮跡地、現在八代高専職員住宅として市が県に賃貸している敷地を予定しているところでございます。
まだ幾つかクリアしなければならない課題は残っておりますが、高齢者の福祉の増進と高齢者自身の能力を生かした活力ある社会づくりに寄与するシルバーワークプラザ建設を、一日も早く着手してまいりたいと考えておりますので、議員の皆様方の一層の御理解と御協力をいただきますようにお願いを申し上げまして、答弁といたします。
◆栗原伸安君 はい、ありがとうございました。
保寿寮の跡地をというふうなことで、ターゲットを一応絞り込みされているようなお話でした。関係者の皆さんの期待にこたえて、早急な立地決定を行いたいというような趣旨と、まあそういうふうに聞きましたが、あえてお話をしておきたいと思うんですが、候補地として検討されている麦島地区、私もそこに住んでいるわけですが、さまざまな意見があります。
例えば、JAの麦島支所、これは跡地とはまだ言わないんですかね、麦島支所がありました。まあ事務部門は本所に移りまして、同じ麦島なんですが、現在金融の関係の窓口だけ営業といいますか、開設をされておるわけですが、この窓口とあわせた複合施設あたりを誘致したいというような話も出ております。場所としてはですね、複合施設としてこういった誘致ができるとすれば、農事研修センターの向かい側といいますか、すぐそばですし、そういったいわゆる公共施設利用の連携上も非常にうまくいくであろうと、何よりも立地上交通利便がよいと、まあそういうことだろうと思います。当然、地域──麦島地域の皆さんにとりましては、ここに限らず校区内に来ていただければ基本的には大歓迎であるということですので、まあ地元としてはいろいろは言えぬ部分もありますが、このJA麦島支所用地といいますかね、これも市有地みたいですが、この用地について何らかの検討がなされましたかどうか、ちょっとお伺いをしたいと思います。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中忠君) ただいまの御意見、御質問についてお答えいたします。
議員御提案の、JA八代麦島支所の土地につきましては確かに市有地でございまして、今回の建設予定地を選定する中で、1つの候補地として検討はいたしたところでございます。しかしながら、JA八代麦島支所の土地につきましては、現在賃貸借契約が継続中でございまして、一部事務所、倉庫等も使用されておるような状況でございまして、急な移転交渉が困難でございますので無理であるという判断をいたしたところでございます。
御案内のとおり、JA八代麦島支所用地は、市全体から見ましても非常に地理的条件に恵まれておりまして、かなり広い用地でございますので、今後公共用地の有効利用という総合的な観点から検討を進めてまいるべきものではないかと、このように考えております。なお、地元の皆様には御意見等があるようでございますが、シルバーワークプラザの性格や事業内容、そういったものを詳細に御説明──御理解をいただきまして進めてまいりたいと考えておりますので、特に地元の議員とされましても、さらなる御協力をお願いしたいところでございます。
以上、お答えといたします。
◆栗原伸安君 はい。いずれにしましても──まあいずれて、どっちにしましても若干課題はあると。先ほどの保寿寮の跡地につきましても、幾つかはクリアする課題があるというようなお話がありました。同時並行で進めるということはなかなか難しいことかもしれませんけれども、常により早く、より強くじゃないんですが、より適切にというような観点から、比較検討をしながら進めていただきたいと思うんですが、地域の皆さんの意向を重視するという点については、より御配慮をまあ取り計らいといいますか、お願いしたいと思います。そのことがシルバー人材センターのある意味ではPR活動といいますか、そういうことにもなるかと思いますし、シルバー人材の発掘といいますか、そういう充実ということにもつながると思いますので、この点続けて、着手までいつになりますか、その時期までよろしく御検討をいただきたいと思います。
今の件なんですが、一応設定目標されておると思うんですが、着手いつで、完成どのぐらいのめどにしたいというようなことで、見通しがありましたらお答えをいただきたいと思います。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中忠君) お答えいたします。
大体平成11年度には基本設計から実施設計をいたしまして、12年度中には着工・完成を目指したいと、このように考えております。
◆栗原伸安君 ちょっと余裕を持っとんなはっとかもしれませんけれども、本来ならですね、もうある程度形が見えてきている時期かもしれなかったわけですから、早くという意味では、先ほど御批判もあったわけですが、補正云々についても、こういうことについては補正もそういう御批判を受けるような事柄ではないと思いますので、そういった御検討もひとつあわせてお願いしたいと思います。まあ余談なことですが、ぜひ麦島にということでお願いをしまして、次の項に移りたいと思います。
南部幹線、お願いします。
(建設部長池上源太郎君 登壇)
◎建設部長(池上源太郎君) 栗原議員の第3番目の御質問の、南部幹線整備計画についてお答えをいたします。
当路線の整備は、市南部地域の都市基盤を支える主要事業として位置づけておりまして、麦島地区と葭牟田地区を結ぶ約1000メーターの区間を、平成9年度より市施行事業として着手いたしたところでございます。
まず、お尋ねの第1点目の、現在までの取り組み状況でございますが、平成9年度には2000万円の事業費で測量調査などを行い、本年度は主に用地取得を積極的に進めてまいっているところでございます。なお、本年度の事業費につきましては、この1月に国の経済対策に沿った6000万円の補正予算を組んで、当初予算の1億2000万円に加え最終的な予算は1億8000万と、当初の1.5倍の事業費を確保いたしております。この結果、事業の促進が図られ、用地取得の進捗率は今年度末で約12%となる見込みでございます。この予算の増額につきましては、当路線の重要性と緊急性に対しまして国や県の理解が得られたことと、議員各位のお力添えのたまものであると、深く感謝申し上げる次第でございます。
次に、お尋ねの第2点目の、今後の取り組みの手順についてでございますが、この道路は市の南北を結ぶ幅員30メーターの幹線道路で、沿線のみならず周辺地域への経済波及効果が大きく期待される道路であり、その整備促進は市の均衡ある発展には必要不可欠であると認識いたしているところでございます。しかしながら、現在未着手の区間は、1級河川前川と球磨川の横断を含む延長約4600メートルにもわたることから、その早期事業化に関しましてはかなりの財政的な体力が必要であると思料しているところでございます。このため南部幹線の整備につきましては、県と市が一体となって事業に取り組むことができないものか、現在県に対しまして御協力をお願いしているところでございます。
今後とも、現在事業実施中の区間の早期完成はもとより、未着手区間の早期事業化につきましても鋭意努力してまいる所存でございますので、議員初め地元の方々の一層の御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていだきます。
◆栗原伸安君 はい、ありがとうございました。
じゃ、ちょっと重ねてお尋ねをしておきたいと思います。
今度の11年度当初予算に南部幹線についての計上がなされておりますが、その内容といいますか、まあどういうことに使われる予定なのか、そこらについてお答えをいただきたいと思います。
◎建設部長(池上源太郎君) 自席から失礼してお答えをいたします。
平成11年度予算もおおむね平成10年度と同様、主に用地取得を積極的に進めてまいりたいと考えております。
以上、お答えします。
◆栗原伸安君 1億9000万ですかね、市の関係分としてのいわゆる計上ということであれば、相当、距離数もある程度目に見えてくるような距離かと思います。そうしますと、先ほど部長お答えになりましたように、県とのいわゆる分担協議といいますか、県との話し合いが非常に重要になってくると、また緊急なテーマになってくるというふうに認識をするわけです。
そこで、お願いをしまして今後の取り組みの強化を図っていただきたいと思うんですが、まあ臨港線方式といいますか、そういった形で何か今後の事業推進を考えておられるように伺いました。県・市の分担についての進捗が、先ほども言いましたように、スタートポイントと、一番スタートにとって大事な問題であるということだろうと思います。
新年度、部長さんも県の方にお帰りかと思いますので、ぜひお力をかしていただきまして、県協議が市有利になるようにひとつ御支援お願いしたいと思います。特に、平成11年に南部幹線が形を見せてくるといいますか、地元にその事業が入っていくという意味では、非常に進展の年、いいスタートの年であるというふうに期待をするわけですが、その点も含めて、各部の御協力・御活躍をお願いしたいと思います。
以上、大きく3点お答えをいただきました。本当にありがとうございました。最初登壇のときにお願いをしましたが、重ねてあと1分ぐらいお願いをしまして、まあ最後の質問ということで終えたいと思います。
21世紀の課題ということでちょっと先ほど触れました。私は、政治の信頼性というのをぜひもう1度市民の皆さんに訴えたいと考えております。この信頼性と創造性ですね、新しい時代にどういったことをやっていいかというようなことで、この創造性を高めるためには当然なんですが、行政の皆さん、行政各部の皆さんの的確な情報処理といいますか、情報提供、またその蓄積がなければ、政治は正常に機能をしないと思います。市民福利のための両輪の輪と──まあ両輪ですね、ということだろうと思います。皆様の実践努力に大きく期待をしながら、来る4月の市民の皆様の審判に臨みたいと思います。
質問を終わります。(「よし」と呼ぶ者あり)(拍手)
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○議長(福田富雄君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。
(午前11時56分 休憩)
─────────────────────────
(午後1時04分 開議)
○議長(福田富雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────
○議長(福田富雄君) 日程第1から日程第40までの議事を継続いたします。
井山九洲男君。
(井山九洲男君 登壇)
◆井山九洲男君 市民連合・井山でございます。(「そのとおり、異議なし」と呼ぶ者あり)質問順序2と3を入れかえさせて、質問をさせていただきます。
まず1点目に、清掃センターの問題でございますが、この件については昨年の9月議会から引き続き3度目、それ以前から幾度となく質問をしてきました。ということは、用地問題を含め問題点がすべて決着されず先送りをされてきた、その結果でございます。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)しかし、ダイオキシン対策の国が定めた基準をクリアするためには、時間的に見て決断をするぎりぎりの時期だと本議員思うわけでございます。
新施設を建設するのか、現有施設の改善か、また用地、この問題はどうなるのか、まだ先が見えないのが現状です。最近の新聞報道によりますと、コンサルタント会社は26日に仮報告書を提出した。市は内容を明らかにしていないが、関係者の話によると、建設予定地平和町は干拓地で地盤が軟弱、発電所を伴うRDF設備を建設するには適地とは考えられない、そのように指摘をして、さらに発電所を建設するには送電のための高圧鉄塔をつくる必要がある、付近住民、このコンセンサスを取りつける必要もあると。したがって、3月に予定をされている中間──最終報告では、時間的に厳しいと、否定的な見解を示す可能性が強いと。
一方、三菱商事の方は、送電用の高圧電線設置には金がかかる上、沿線住民の同意が得にくいと、平和地区は地盤が軟弱で適さないと、あくまでも候補地の1つにすぎないと。そのこととRDF、このごみの量が集まらなければ、売電用の十分な発電量が確保できず採算が合わないと、そういうふうな指摘。
そういうことを受けて環境部はどうかといいますと、移転先の土地取得が難航しており、新施設の完成はタイムリミットに間に合わない、部長は新設計画を見直すことになったと、このように最近の説明でございます。それに対して市長はどういうコメントをしているかというと、専門家の最終結果は出ていないが、老朽化した現施設で乗り切るのは危険だと、そういうことも含めて新施設建設の方向で総合4社と接触しており、6月市議会に用地購入の予算を提案すると、これが最近の──ごく最近の新聞報道でございます。
そこで伺いますが、コンサルタントの中間報告、今申し上げましたように、かなり厳しいという内容とのことでございますが、実際どんな中間報告がされているのか、その中間報告について伺います。
それと一緒に、今申し上げましたように、市長はコンサル、この最終報告を見て決断をすると、一方、6月議会に用地購入予算を計上したい、担当は新計画を見直す、そういう中で平成14年の11月末日まで間に合うつもりでの6月議会への先送りなのか、果たして間に合うのか、そのことについての見解をお尋ねします。
私は、ここに至っては、現有施設の改善策でいかざるを得ないんじゃなかろうかと、そう思うわけでございます。その場合、国の基準では現有施設のダイオキシン規制値、これは実は75トンでございますから5ナノグラムでございます。しかしながら、構造基準の規制も新たに出てまいりました。そういうことからして、最低限の改造、これはどういうことを行わなければならないのか、またこの改造を行う中で、同時並行的に新施設計画については検討をしていっていいじゃないかと、そういうふうに思うわけでございます。担当が新設計画を見直すと言っているが、一体どのように見直していくのかお尋ねをします。
最後に、用地問題でございますが、このコンサルの中で、平和は適地ではないと、それと候補地の1つであるということも述べております。それと一緒に、16なのか8ヘクタールなのかというこの問題もまだ先送りをしている現状でございます。このことはまた、土地総合整備事業にかかわる受益者負担軽減、この問題にも大きくかかわってくるわけでございます。そういう中でも、6月に用地買収予算計上するというようなお考えなのか、そのことについてお尋ねします。
次に、新幹線、この問題については直接的には国の事業でありますが、本市としてもいろいろとかかわりを持つ市民の関心もあるわけでございます。そこで、さきに実施された地元説明会でいろいろと問題点が指摘をされて、そのように聞き及んでいます。どうだったんでしょうか。
また、この駅周辺整備については、平成5年度に土地区画整理のA調査が実施され、10年度に区画整理の実施に当たっての具体的調査のためのB調査が実施されました。現状、その結果はどうなっているのか。平成15年度新八代・鹿児島間開通という声もありますが、そうした場合、新駅周辺整備計画を急ぐ必要もあろうかと思います。そこで、今後の計画のスケジュール、お伺いします。
片や、この八代・川内間の第三セクターの問題がありますが、平成6年度に鉄建公団、JR、県、市で三セクのあり方や、三セク本社誘致のための勉強会の場をつくったというような答弁でございましたが、その後どうなっているんでしょうか。
3点目に、太田郷校区公民館についてでございます。
何度となく取り上げてまいりました。もうそろそろ用地問題の決着をしていただきたいものだと、そういう思いから今回も取り上げました。当初の平成7年度用地買収、8年度建設という今になってみれば幻の議会答弁となったわけでございます。今日までまだ建設場所の決定も見ていない、そういう状況です。昨年の地元陳情、市長とお会いしたときの市長のお話、平成10年度内に答えを出すと、そして決着を、着手をすると、そういうお話でしたが、どうなっているんでしょうか。教育長は地元民の意思を尊重したいと、一方市長の考えも考慮しなければならないと、そういう態度でございます。後は市長の決断1つでございます。ぜひ英断をお願いしたいと思います。
再質問については質問席からします。
(助役付理事兼行政管理部長兼環境部長永江明久君 登壇)
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) 御質問1点目の、新清掃センター建設についてお答えをいたします。
御質問の内容につきまして順次お答えをさせていただきますが、まず第1点目の、県南地域の広域化事業可能性調査、これをコンサルタント会社に委託をしておりましたが、その中間報告についてのお尋ねでございます。中間報告につきましては、広域化施設としてのいわゆる発電──廃棄物の発電施設を建設をして、そしてごみ焼却によります発電が可能であると判断されつつも、県南地区の自治体に働きかけて、段階的に施設の大規模化を図ることが望ましいというようなことでございますが、もう少しこれを具体的にかいつまんで申し上げますと、まずこの廃棄物を燃料とした発電施設の建設地域については、まあ平和町地区の計画候補地が、この発電施設からの送電にかなりの費用が発生するということから適地とは考えられないということでございます。したがって、発電施設につきましては代替地を考慮すべきというような判断もなされております。
それから、前後いたしますが、広域化施設につきましては、ごみ焼却による発電が可能であるというふうに判断をされておりますけれども、現在のごみの供給につきましては、問題のない我が市のごみを対象に、廃棄物を燃料といたしまして発電施設を建設をして、今後は県南地域の自治体に働きかけて、段階的に施設の規模化を──大規模化を図ることが望ましいということも言われております。
それから現有施設についてでございますが、これは平成14年の12月1日のダイオキシン排出規制に対応可能な状況ではありますけれども、稼働後既に23年を経過して老朽化しておりますので、ごみ質の高カロリー化による燃焼能力の低下が著しい状況でもございます。そのため排ガス処理を中心とした施設改善に莫大な費用を投じますことは、焼却能力を回復させる抜本的な対策とはなっておりませんので、今後も焼却能力不足が続くことから投資効果は望めないと、午前中のこれは御質問にもお答えをいたしましたとおりでございます。
それから新施設稼働までの延命化につきましては、これはいわゆる廃棄物の焼却施設に係ります構造基準、それから維持管理基準というのがございますが、これを遵守しながら続ける、利用することが現在では最良の方策であるというふうな、このようなことが現在この中間報告の中では、今かいつまんで申し上げましたが、なされております。
それから計画予定地が農用地でありますので、その取得手続等にこれは長期間を要するということになりますから、建設工事につきましても地盤──軟弱地盤対策を必要といたします。したがいまして、この廃棄物発電、あるいはその他の処理に当たりましても、平成14年11月まで間に合わせることは極めて困難ではないかというような判断でございます。そういいましたことから、平和町地区以外のいわゆる代替地、ここに、前に述べましたように発電施設を早期に建設をしまして、これをいわば追いかけるような形でRDFプラントを建設する方法はどうであろうかというような提案もなされておるということでございます。
いずれにしましても、それまでの間はこの法律に基づきます各種の基準に合致するよう、現在の施設の補修工事を行いながら施設利用の延命化を図ることが一番望ましいというような判断が、別にも示されております。
それから2点目に、施設の見直しということでございますが、この見直しということにつきましては、今ほど述べましたように、計画予定地の平和町、ここが非常に地盤がいわゆる軟弱で、送電線でありますとかあるいは鉄塔建設、こういったものに莫大な経費を要しますので、いわゆる平和町地区以外に、この環境発電センターというものの建設計画につきましては進める方がより適切ではないかというようなことの意味でございます。
以上、お答えといたします。(井山九洲男君「用地の問題も。用地の問題、だれでもいい」と呼ぶ)
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) 失礼いたしました。
用地の問題につきましては、これは地元地権者とのこれまでの交渉経過あるいは約束事項等を考えますと、これは平和地区の白紙撤回ということにつきましては非常に不可能であろうというふうにも思われますし、相当高度な政治判断が大事かと思いますので、その辺の答弁は一応差し控えさせていただきたいと、このように思います。
(市長沖田嘉典君 登壇)
◎市長(沖田嘉典君) 2つの質問の中で、太田郷の公民館と今の新清掃センターの──先に太田郷の公民館の問題につきましてお答えいたしますが(井山九洲男君「公民館は後でよかです」と呼ぶ)後でよかか。はい、わかった。(笑声)
3点ぐらい申し上げて──はっきり申し上げておきたいと思います。
前の、前の時間の議員さんの質問に答えましたように、コンサルが今調査していますから、その調査の結果を踏まえて、これは行政だけで考えることでなくて、皆さんと一緒にこうしようと、こういうような考え方で、いわゆる新しいスタートを切ると、それを基本にして新しいスタートを切ると、こう申し上げてあります──申し上げます。
その新しいという意味は、新聞等で書いてありましたように、新設か現有施設か、今井山議員は現有施設の延命がいいんじゃないかという提案──話がありましたけども、調査の結果は、延命というのはこれは難しいということは、ダイオキシン対策は関係ないと。ガス化についてはこれは手を入れなきゃならないが、やはり延命か新設というと、どうしても新設ということになるというふうに答えておいたわけでありますが、新設する場合に、広域か単独かと、こういう問題であるということも申し上げたわけであります。
いずれにいたしましても、14年のこれは11月というのは、ダイオキシン対策をそれまでにということは、延命する現有施設のダイオキシン対策がそこまでやりなさいということでありますが、調査の結果ダイオキシン問題はクリアしているという答えでありますから、即新設という問題が今回多分、多分提案されるんではないかと。
新設については2つあると。まあ広域の場合は国や県が絡みますから、国や県の方向の中にとらえて八代はいかないと、八代が勝手に広域の問題を提唱するわけにはいかないと。それがなお整理がつかなければ、もう既に単独はあれまで、アセスまで終わっているんですから、そこら付近はですね、今のコンサルの結果を見て、そして皆さんに意見を求めて、次の6月議会にはいろいろ具体的なことも申し上げたいと。県や国に対する交渉事も、私にだけではなくて皆さんにもお願いして、広域の可能性を考えるということであります。
そこで、最後に土地問題は、今担当部長は、今明快に答えられないと、それが本当でありますけれども、まだはっきりしてないからね。しかし、ここで議会が終わるか、この3月議会が終わるか終わらないか、そういうときに土地問題を──土地問題がなくしてこの議論はあり得ないわけでありますので、この場所でどんな手法でやるかは別として、この場所で16ヘクタールの用地を買収するということを皆さんに諮って、これは議決するということよりかは全員の皆さんでそうしようということで提案して、まず土地問題をここで解決をしておきたいと、こう思います。
で、その解決の条件というのは、御承知のように16ヘクタールに進入路が今6メーターしかありませんから、これを12メーターにということを地権者の皆さんには提案をいたしました。地権者の皆さんが応じられないということになるとこれはできなくなりますけども、16ヘクタールを一挙にですね、5000万控除という枠の中でこれをとらえて、議員の皆さんに了承をできれば今月中ぐらいにはとりたいと、そして6月にはそれを結審を提案したいと、こういうことであります。
公民館は後でよかかな。
◆井山九洲男君 今のコンサルの中間報告、広域化は段階的に進めていかなければならないと、現状では。それと平和町、このことについてはやっぱり代替地を考えなきゃ軟弱地盤だから無理があるんじゃなかろうかと、特に発電所、このことについて。そのことと、構造基準にあわせた改善、これはどうしてもせなきゃいかぬと。ダイオキシンはクリアしているけど、構造基準が平成14年11月末日までに整備をする必要があると。そういうことから考えた場合、判断した場合、部長はやはり改善をしなければやむを得ないと。ただ、改造については最低限構造基準に合致した改善、これでいきたいというような答弁でございます。
用地については、我々としてはどうにも言いようがないと。高度な政治判断をしていただきたいと。一方市長は、土地問題が最初あったからこの問題はこうなっているんだと、やっぱり土地問題を何としても解決せないかぬのだというようなお話でございます。
この問題については、まだ論議を踏まえた中で、6月議会まで先送りというような答弁でございますが、いろいろ後の議員さんもそういう問題で質問用意されておりますので、土地問題、ただこの問題は非常に大きく絡んでくると。水島の最終処分場取得の問題、また郡築十二番にあるし尿処理場の問題、郡築もまだ土地総合整備事業は終わっていないわけでございますから、そういう部分についての軽減者、受益者軽減負担の問題も絡んでくるということも十分お考え合わせの上、政治的な判断というものをしていただきたいと、そういうふうにして、ここではこの論議は控えさせていただきたいと思います。
ただ、部長、市長の──部長と市長の大きな観点の違いは、部長はやっぱり改善をせなきゃもう今になったらしよんないと、市長は、一方、延命策じゃなくて、RDF発電じゃなくても、広域化じゃなくても、市独自の、単独の新清掃センターもまだ残されているんだというような趣旨の発言でございますが、このことを引っ張っていったら6月議会でもさらに間に合わない、そういう事態になりはしないかということを心配するわけです。そうしたら、そういう構造基準に合ったいろいろ集じん機の対策や排ガス対策、いわゆる一酸化炭素のそういう濃度測定、そういう機器の改善、これも当然構造基準に示されておるわけですが、そういう部分にも波及して間に合わないんじゃないかと、今の改善さえ間に合わぬではなかかと、そういうことを心配するわけですが、どうですか。
広域化ができなきゃ市単独で行く、こういうことで今からそういう論議を踏まえても、十分平成14年の11月末日まで間に合うというお考えなのか、もうそれにも間に合わない、どうしても国に対するいろいろな申請とかいわゆる内示とか、補助申請とかいろいろある関係で、やはり改善しなきゃどうにもならない、いや、最終報告を聞いてするんだと、そういう部分、議会の論議を踏まえる、そういう部分も含めて十分可能なのかどうか、その点をお聞かせいただきたいと思います。(「ある程度はっきり言えよ、部長」と呼ぶ者あり)
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) お答えしますが、改善するということは、来年、平成12年の4月1日から大気汚染防止法に基づきまして、廃棄物の焼却施設に係るばいじんの排出基準、これが強化をされます。したがいまして、この燃焼ガス中のばいじんがいわゆるダイオキシン類の生成反応というものを助ける役割をしておりますので、これについての改造を早急にする必要があろうと、改善をする必要があろうということでございます。事業費にいたしますと、おおむね約4億ぐらいかかるんではないかというように見込んでおるところでもございます。
おっしゃられますように、14年の11月までに新施設が間に合うのかどうかということにつきましては、先ほど壇上でも申し上げましたように、まず手順からいたしまして、土地の手当てを先にしてそして新しい施設をつくるということになりますので、そうなりますと、そのRDF発電は別といたしましても、単独施設でやれるかどうかということにつきましては、今調査委託をしておりますその最終的な結果をまって判断をしなければならないであろうということを認識いたしておるところでもございます。
以上でございます。
◆井山九洲男君 今おっしゃったばいじん対策、これは構造基準の改正、これで今現有施設は電気集じん機ですね、これをバグフィルタにかえる、そういう集じん機対策というのは、これは平成14年の11月末日まででいいんじゃないんですか、構造基準、来年度じゃなくって。その点だけひとつ確認しておきます。
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) このばいじんにつきましては、午前中栗原議員の御質問にもお答えをしましたが、いわゆる12年の4月1日からこの排出基準というのが強化をされまして、これを現在の本市の排出量というのがクリアをしておりませんので、その排出基準以内にとどめるように改善をしなければならないということでございます。
◆井山九洲男君 いや、来年度まで間に合うんですか。これは平成10年の3月の議会答弁ですよ、今回の構造基準に今のばいじん除去装置、これは平成14年の11月末日までの構造基準に合わせて改造するというふうな答弁。今だったら、今の答弁だったら、もうすぐ、それなら平成──来年までと言ったらないじゃないですか。(「平成14年」と呼ぶ者あり)14年というふうにして、平成10年3月議会──まあいいです。
いずれにしましても、余りこういうところじゃ控えましょう。要はですね、一番肝心なのは、最終報告を3月の中旬に出てくると当然それを検討し、どうするかということを議会に諮っていく。そしたらそのいろんな論議を踏まえていって行った場合、6月議会というのは非常に窮屈になってくるということも一方十分考えて、今後の対策、禍根を残さないようなそういう決定を、判断をしていただきたい、このことだけを申し上げて、次、お願いします──1点だけ、その最終──構造基準に合った最低限の改造というですかね、これは大体幾らぐらいかかりますか、費用の面だけ。
◎助役付理事兼行政管理部長兼環境部長(永江明久君) 約18億程度見込まれると思います。(井山九洲男君「次、お願いします」と呼ぶ)
◎市長(沖田嘉典君) 太田郷校区の公民館の建設についてお答えいたします。
本件につきましては何回となく質問もいただき、何回となく提言をいただいて、また私も何回となく答えておるわけであります。答弁する中で、太田郷の将来を見据えたときに、八代を代表するような施設を有する施設をつくりたいと、最近はそのように申し上げております。
と申しますのも、最近の社会の急激な変化・発展に対応するために、生涯学習──社会における生涯学習のための新たな展開の時期も来ております。八代市は今可能性に富んだ町であります。飛躍的に生まれ変わろうとしているさなかであります。私たちは、生涯にわたりゆとりと生きがいを持って、豊かで充実した生活を送りたいと、そういう考えを持っております。自分の個性を伸ばすことができる社会の実現を望んでいるのであります。人間性豊かな生活を送るための新たな学習活動が必要となってきております。そのためには、ハード・ソフト面の両機能が充実した市民サービスの拠点となる公民館の建設が必要不可欠となっております。
そのようなことを念頭に置きながら、平成15年開業予定の新幹線八代──新幹線新八代駅周辺を中心とした地域開発や都市計画道路などあわせ考えながら、今後の太田郷校区の将来を勘案する中で、場所や時期について検討を加えてまいりたいと。このように公式に申し上げますけども、実際にですね、意見としては、そんな大きなことを考えないですぐ、小さいのでいいんだからすぐつくれという論もあります。
それも一理はありますけれども、ここでやっぱり同じ金をかけるんならば、こうした新幹線の駅ができる、いよいよ県と市とが合同でスタートを切ります、それの絵の上に公民館をのせる。もちろん、その計画の中でなくても、道路網がいろいろ入ってきます。そういうところに道路アクセスがいいところを選ぶとか、いろいろありますから、2カ所の公民館の候補地がありますけれども、それも大きな候補地の1つであるという考え方で、まあ去年、おととしと地域の皆さんに約束した、あしたでもつくりますよというような言い方から少しトーンダウンをしまして、広く新幹線駅を中心とした中で、やっぱり八代市の今度は学習センターであり公民館でありという、そういう少し欲が出てまいっておりまして、それも遠いところでなくて、絵ができますから、近く絵ができました上にそれをのっけたいと、このように思っておりますので、ぜひしばらくの時間をいただきたいと、地元の方々にもその意味をよくお話しして、もうしばらく、もうしばらくというような言い方で申し上げているわけであります。
ごみ問題につきましても公民館の問題につきましても、こうして継続の途中でありますから、まあ特に6月というと形の変わった議会になるかどうかはわかりませんけども、激しい井山議員等の意見をそのままできますように頑張ってもらいたいと、そのように思います。よろしく。
◆井山九洲男君 本当にもうしばらく、しばらくがずっと続いてきているわけですよね。この発端は、例えば今市長、この新駅周辺の図面が近いうちにできるとかいろいろ、太田郷だけの公民館じゃなくて全域的なそういう部分も、広域的な部分も考えた、そういう側面も入れた公民館をというような話でございます。
以前、太田郷に公民館をつくっていただきたいというとき、公民館だけじゃなくて、何とか国あたりの施設を取り入れた部分で何か施設をつくると、必ず近いうちに公民館単独のをつくりますよというその結果がサンライフなんですよ。昭和60年にできたんですよ。58年から論議してそして60年で完成し、すぐ公民館は単独のをつくりますと。ただ当面、労働省管轄のサンライフ、中高年ですね、雇用センターのそういう施設を、雇用促進事業団のその施設をつくらせてくれというこのことであります。すぐサンライフ、公民館をつくってくれるという約束で、あのときは地域住民合意したわけですよ。
今になれば、非常に地域の方々が利用度が多い、一方その目的のための利用者も多いということで、勢い地域の人たちの利用がはじき飛ばされてしまう。その結果が、何としてでも校区民が自由に使える公民館をつくっていただきたいと、この声が、何としてもつくっていただきたいということで、総社教で決議までして、地権者の了解を得て印鑑までいただいておる。そういう流れの中で、何としても地元の意思を尊重していただきたいというのが、地元民の総意なんです。
確かに、市長がおっしゃるように、駅周辺、新駅周辺のこの整備計画ができ上がった後、現状ではどういう道路が走るかわからないというような説明も一方わかります。しかし、そのことを待ったら今回の市長の任期は終わるんですよ、次はわかりませんけども。ですから、私はやっぱりこのあたりでそろそろ、これこそ政治的な判断といいますか、担当が困らないような判断をしていただきたいなというのが要望です。このことについて何とか早く、太田郷校区民が自由に使える公民館という発想が今非常に強いということだけは、認識をしていただきたいと思います。
どうですか、やはり周辺の、新駅周辺道路網整備、こういう図面ができ上がった後でなくっては、用地今2つある中での確定は難しいということなのか、その点を1点お願いします。
◎市長(沖田嘉典君) 候補地の2カ所の問題につきまして、まあ大体あっちこっち物色するわけじゃありませんけれども、その全体計画の中にちゃんと位置づけを決定してもらいたいと。決定すればね、道路がなくてもあってもね、それでもう地権者の皆さんと話をして進めるというふうには考えておりますから、何も今の新駅周辺がすべて完成しなければ着手しないというのでなくて、絵が認知されたらもうかかりたいと、かからなきゃならぬと、こう思っておりますので、だからいましばらく、しばらくと申し上げたわけであります。
新幹線の駅ができる、それを目途に置いているわけではないと。この計画の素案ができて、大体道路はこうなるなということで決まった時点で、もうこれは地権者の皆さんにもお話ししてもよいと、このように思っております。以前は2カ所一緒に買ったらどうかという、私もそう思いましたけど、なかなか役所の技術的な問題で、2カ所一遍に買うということができないと。これはもう必要なんですけどね、買っておいて必要なんだけども、そういうことが行政から、事務担当から返ってきますので、まあいずれか一方を決めなきゃならぬと、このようには思っております。
以上です。
◆井山九洲男君 意見を言うのは差し控えたいんですが、井上、これが最初にあって、長田、ここについては建設環境委員会に出ている陳情は、あくまでも公民館以外、広域的なそういう利用目的のための建設用地として確保していただきたいというのが、陳情の趣旨であったということだけは申し上げておきたいと思います。
それと、今駅周辺のそれがぴしっと計画が固まらなければじゃなくって、絵の素案が出けたらかかるんだということなんだというようなことをおっしゃったわけですが、私が公民館を後にし駅周辺を前にしたのは、答えは後、新幹線駅周辺整備はどうなっているんですかと聞いても、まだB調査を終わっていないという答弁が当然出てくるはずなんですよ。まだ今後検討していきますというお答えになるはずなんですよね。そうした場合、そういうことを踏まえて、公民館はそんなら場所は決まらぬじゃなかかと言いたかったんですけど、市長の方が早く答弁されたですね。(笑声)
次、お願いします。ぜひ市長、英断を、これこそ政治的判断ですから、市長の決断1つですよ。
◎市長(沖田嘉典君) この第3段目で、駅周辺のことについて担当が答えることになっておりますから答えるでしょうけれども、そんなに悠長なことじゃないんですよ。もうあと2年か3年のうちでこれを決めないとですね、田んぼの真ん中に駅が来るということになりますから、でありますので、市長の話はこっちおいとってまあのんびりという、そういう時期じゃないと、こういうふうに期待をしますので、あとは担当部長に、何と答えるかわかりませんが、よろしく。
(企画財政部長林田源正君 登壇)
◎企画財政部長(林田源正君) 井山議員さん第3点の、新幹線新駅周辺整備についてお答えいたします。
九州新幹線鹿児島ルートの新八代・西鹿児島間は、昨年10月に九州新幹線の工事実施計画の変更がなされまして、その大きな変更の内容でございますけれども、現在の八代駅から島田地区の新幹線新八代駅に──新八代駅で開業するということになりまして、開業年次につきましては公式の発表はございませんけれども、新聞等ではまあ平成15年ごろだろうというふうなことでございます。
そこで、まず九州新幹線の建設に伴います地元の説明会についてでございますけれども、平成3年の工事の認可それから着工区間にあわせまして、宮地校区、それから太田郷校区は加えられました関係で、今回古麓地区、宮地地区など4つに分けまして、昨年の11月25日から29日に分けて測量を行うための地元説明会を開催したところでございます。
説明会の中におきましては、各地区からいろいろ議論がございましたけれども、特に宮地地区におきましては、騒音、振動などの環境問題についてどうなのかと、あるいは古い歴史を持つ地区でありますので、地区を分断するのではないかなど、いろいろ御心配な点を御指摘いただいたところでございまして、現在測量の了解はまだ得ていない状況であります。なお、宮地地区につきましては、2回目の説明会をことし2月8日の日に開催いたしましたけれども、了解を得ておりませんので、今後も引き続き打ち合わせをやっていきたいと、話し合いを続けていきたいというふうに考えております。
次に、新駅周辺整備についてでございますけれども、区画整理の実施に当たってのB調査を実施する予定でございましたが、熟度がその辺まで至っておりませんで、県・市、県と及び市との検討によりまして調査内容を若干変更をいたしております。現在の調査内容でございますが、主に新幹線駅周辺のまちづくりはどのようにしたらいいか、あるいは暫定的な整備の方針などを検討するための資料を収集している段階でございます。
また、周辺整備のスケジュールでございますけども、短期、中期それから長期的整備を検討しておるわけでございます。
まず、短期的な計画といたしましては、目標を新駅の開業年次に合わせまして、アクセス道路それから駅前広場の整備を進めてまいりたいというふうに考えております。具体的には、本年度中に熊本県と八代市との担当部課によります合同プロジェクトを設置いたしまして、その中で駅前広場の施設の規模、あるいはアクセスルートの選定などについて、それぞれ検討してまいりたいというふうに考えております。
次に、中・長期的計画といたしましては、新駅周辺のまちづくりをつくるための計画を考えております。特に、新駅周辺部は、御案内のとおり農業振興地域でございますので、まちづくりを行うための開発につきましては、周辺農地への配慮をする必要がございます。それで、平成11年度から開発エリア等について、農政局あるいは熊本県あたりの関係機関と十分協議してまいりたいというふうに考えております。その農林調整でございますけれども、農林調整を終えた後、都市計画の決定などさらにいろんな手続がございまして、それらの手続が終わるのがほぼ平成13年から14年ごろではないかというふうに考えております。
次に、第4点でございますが、第三セクターについてでございます。九州新幹線が開業をされますと、在来──現在あります八代・川内間の経営が分離されます。分離された場合、第三セクターを経営主体といたしまして経営される、運営される方向で検討がされておるところでございます。この第三セクターにつきましては、本年度中に熊本県及び沿線自治体によります勉強会が開催される運びとなっております。したがいまして、来年度からは早々から具体的な細かい検討がなされるところだというふうに考えております。
市といたしましては、議員さん御提案のとおり、本社機能の誘致なども含めまして、熊本県、沿線自治体それからJR九州などとともに、関係機関の協力を得ながら協議していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆井山九洲男君 勉強会についてはいろいろ、当然環境問題いろいろ出てくるかと思いますが、これについては直接的にはですね、行政は、市行政としてはなかなか具体的にどうする、こうするということはなかなか難しいと思いますが、やっぱりそういう部分について、例えば住環境についてそういう配慮ということは当然、市の行政もやっぱり最大限の橋渡しといいますか、努力はしていかなければならないと思うわけでございます。
この新幹線新駅周辺の整備、これがいわゆるスケジュールとしては今後短期・中期・長期、これに合わせて会議をしていく、開業に合わせて、短期的には開業に合わせては当面駅広とアクセス道路というようなことでございますが、どうですか、その中でB調査というものは当然広域的なまちづくり、こういう部分も含めた調査結果出てくると思います。ですから、計画そのものは、当面駅広をつくるときは当然図面としてはできているはずだと思うんですが、やっぱり間に合わない、そういうことなのか。それとも、十分間に合う中で、先行してするのが駅広それとアクセス道路ということなのか。その点、まずその点を1点。
◎企画財政部長(林田源正君) 自席から失礼いたします。
特に、アクセスルートそれから駅前広場といいますのは、もう既に新幹線が平成──仮に15年ごろにはできるということであれば、いずれにしてもほかに先行して実施すべきでありまして、その後中・長期的に面的、いわゆるアクセス道路及び広場を除いて、面的整備はその後考えていくというところでございます。
◆井山九洲男君 まあB調査完全にでき上がらない、そういう中ですから、いろいろと指摘、意見、要望、こういうものを申し上げるのもなかなか無理な部分があろうかと思いますが、少なくともB調査出てきたその結果、どういう部分がどういう調査結果になっているか、往々にしてその調査結果というのは議会の中で、担当の委員会の中でなかなか明らかにされてきていない、それが今までの八代の行政のあり方なんですね。長い間です、今だけじゃなくて、過去から見て、いつの間にか議会に出すときは、それを消しゴムでも消えないような形で、びしっとコンクリート固めして議会に提案する、そういうのが往々にして多いわけでございますが、ぜひやっぱりそのあたりは透明性、今回情報公開も出てくることだしですね、ぜひ透明性を持って事前に担当委員会あたりには十分打ち合わせる中でまちづくり、今後の21世紀に備えるまちづくりですからやっていきたい、いただきたい、このことだけは申し上げさせていただきます。
それと、現駅周辺、この整備について今、本年度勉強会つくって来年度から実働に入ると、そういうような答弁だったかと思いますが、間違いないですね。そうだったら、平成──以前のですね、私先ほど申し上げました平成6年度に鉄建公団、JR、県、市、三セクのあり方、本社誘致について勉強会の場をつくったとあるんですが、だから勉強会を4者でつくったから、三セクのあり方とか本社誘致についての勉強会をつくったというから、その後どういうふうな結果になったんですかと聞いたら、また今からというふうな答弁だもんだからですね、あれ、どうなっているんかなというふうに思うわけですが、その勉強会はつくったけど、それはつくっただけで何もしなかったということなんですか。
◎企画財政部長(林田源正君) 自席から失礼いたします。
まあ勉強会をするためには、それを勉強会というかどうかわかりませんけども、いろんな全国第三セクターをつくるについては前例がございます。そういう意味で、いろんな情報といいますか、ほかの前例を情報収集したと。それからただいま私が申し上げました勉強会といいますのは、熊本県、それから行く行くは当然鹿児島県も入るわけでございますけれども、熊本県内の勉強会、それから鹿児島県等を含めた勉強会、これは先ほど申し上げましたとおり、この一、二カ月の話であるのは問題ございません。事実でございます。
◆井山九洲男君 まあいろいろですね、言葉の中にはやはりいろいろとありますから、これがこの議会答弁です。平成6年度におきましては、鉄建公団、県それからJR、それから当市・八代市によります新幹線八代駅等の研究会を設置いたしまして、JRの本社誘致だとかあるいは第三セクターのあり方、これについての先進事例研究勉強会を、勉強をする場をつくっているところでございますと、この第三セクターに対する答弁なんですね。だもんだから当然ですね、随分勉強会をしとんなさるもんというふうな、これからもう4年──5年近くたつわけですからね。(発言する者あり)はい、わかりました。ぜひこの議会での答弁も、まあ我々、聞く方の議員がだめだからそういう誤解をするのかもしれませんけど、ぜひ適正な、そして議会で答弁したことはやはり十分次の議会のときも、次に同じような関連が出たときは見ておって、あれはどうだったかなというぐらいはですね、ぜひしていただきたいなというのが私の要望でございます。
いずれにしましても、今回質問を取り上げたこの問題、もう私ここでしゃべるのは最後かもしれませんが、(「そがんこつは言うな」と呼ぶ者あり。笑声)清掃センターの問題、土地総、またこの改善か新設か、これも大きな1つの決着を迎える時期であるわけです。いたずらに先送りすることが私は政治判断ではないと思うわけです。決断するときは決断をしていく、そういう勇気も当然キャップには求められるわけでございます。公民館もしかりでございます。駅周辺、このことについては今後おいおい明らかになっていくはずだと思いますから、市長がおっしゃるような21世紀に立派な副都心ができるような、そういうまちづくりをしていただきたいなということを要望して、終わります。(「よし」と呼ぶ者あり。拍手)
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◆沢田行雄君 皆さん、一般質問初日4人目の登壇ということでお疲れと思いますが、しばらくの間おつき合いをいただきたいというふうに思います。
自由民主党市民会議の沢田でございます。(「よし、やれ」と呼ぶ者あり)
平成11年度定例議会質問通告に従い、3項目について再度確認をしながら、市長及び執行部の御見解をお示しいただきたいと思います。答弁につきましては簡潔・明快にお願いいたします。
質問事項の第1番目は、植柳上町第1団地建てかえ事業の進捗状況と2番目の植柳幼稚園園舎改築の進捗状況については関連がありますので、一括して御答弁をいただきたいと思います。3項目めの環境行政については、答弁が終わり次第再登壇して質問申し上げます。
それでは、この2つの事業については、これまで再三にわたり市当局に要望してまいったところですが、本年度は植柳上町第1団地建てかえに対する入居者の意識調査と基本計画の作成が実施されており、そこで、これらの意識調査と基本計画の概要と進捗状況についてお尋ねします。
また、植柳幼稚園園舎改築については、植柳上町第1団地の敷地内に複合施設として建てかえるとともに、団地と一体的に整備していくと聞いておりましたので、園舎の改築についても教育委員会においては現在どのように計画になっているのか、そのあらましの内容をお尋ねしたいと思います。
さらに、次年度、平成11年度予算に植柳上町第1団地建てかえ基本設計委託等及び植柳幼稚園園舎改築基本設計等が計上されていますが、平成12年度以降の予定についてもお尋ねします。
再質問については質問席から行います。
(建設部長池上源太郎君 登壇)
◎建設部長(池上源太郎君) 議員御質問の、植柳上町第1団地建てかえに伴う入居者の意識調査と基本計画の概要及び進捗状況について、お答えをいたします。
まず、入居者に対する意識調査、すなわち建てかえに伴って新たな住居に入居する意思があるかの確認調査でございますが、団地建てかえ後の再入居の意思の確認につきましては、2月末現在ほぼ終了いたしております。その結果、現在入居されている26世帯のうち、再入居を希望されている方が20世帯でございまして、再入居を希望せずほかへの移転希望予定の方が4世帯、現在考慮中の方が2世帯でございました。また植柳下町団地につきましては、見直し後の公営再生住宅マスタープランでは、現在の植柳下町団地の敷地が狭いことから建てかえをせず、植柳上町第1団地の建てかえに含める計画といたしておりますので、今回あわせて調査をいたしております。その結果、現在入居されている5世帯のうち、建てかえ後の植柳上町第1団地への入居を希望されている方が3世帯、希望されない方が1世帯、現在考慮中の方が1世帯でございました。
次に、基本計画の概要でございますが、基本計画では、現況の団地の敷地面積約1万1300平方メーターのうち、市営住宅敷地といたしまして約6700平方メーター、幼稚園用地といたしまして、敷地の東側部分約4400平方メートル、現況幅員が狭いため、住宅南側全面道路を拡張する用地として約200平方メートルを予定いたしております。
また、建設戸数でございますが、全体で47戸を予定いたしており、一部2階建てを含む3階建てを考えております。これは、当該敷地の用途が第1種中高層住宅専用地域であり、周辺住環境に配慮をいたしたことによるものでございます。
次に、今後の計画でございますが、平成11年度は基本設計と地質調査、平成12年度は実施設計を予定し、建設工事につきましては、平成13年度から14年度の両年度にかけて考えております。
なお、市営住宅とあわせて教育委員会が建設を予定しております植柳幼稚園につきましては、相互に関係がございますので、連携を密にして計画協議を進めてまいっております。
以上、植柳上町第1団地の建てかえ事業についてお答えいたしましたが、議員におかれては当事業の推進につきまして今後とも御尽力いただきますようお願い申し上げまして、答弁といたします。
◆沢田行雄君 ありがとうございました。
もう1つ、現在の上町第1団地の集会場の件でお願いというか、お答えをいただきたいというふうに思いますが、現在の植柳上1の集会場はどういう位置づけを考えておられるのかということで、基本計画の中に入っているのか、それともどの方向づけで検討されているかということがお聞きしたいというふうに思いますが。
◎建設部長(池上源太郎君) 自席から失礼してお答えをいたします。
現在の植柳上町第1団地の集会所は、御承知と思いますが、集会所として整備したものではありませんで、住宅のうち空き家を便宜上集会所として利用しているものでございます。ただ地元からは集会所の建設希望が多いため、今回の建てかえ計画では、当初から集会所を考慮して整備したいと考えておりますが、幼稚園の遊戯室との一体的利用も考慮に入れておりますので、今後教育委員会とも協議を重ねて検討してまいりたいと、このように考えております。
以上、お答えといたします。
◆沢田行雄君 それでは、教育委員会の方、関連がございますのでちょっとお聞きしたいと思います。
(教育部長福嶋秀利君 登壇)
◎教育部長(福嶋秀利君) 植柳幼稚園園舎改築の進捗状況について、お答えいたします。
先ほど建設部長より答弁がありましたように、建設部において植柳上町第1団地建てかえの基本計画書を作成されておりますが、その中で、植柳上町第1団地敷地面積約1万1300平米のうち、敷地東側部分約4400平米を幼稚園用地とすることで、既に建設部とおおむね協議が済んでおります。現在の園児数を想定しました場合に、園舎本体の延べ面積約800平米程度を考えておりますが、今後の入居者数等を見きわめ、また平成11年度幼稚園園舎国庫補助基準面積改定に伴う必要諸室の検討を加え、さらに地域のコミュニティー施設として、建設部、植柳幼稚園及び地元とも協議を重ねてまいります。
次に、平成12年度以降の予定についてでございますが、議員御承知のとおり、平成11年度において地質調査、基本設計委託の予算を今議会に計上をしておりますが、平成12年度に実施設計委託、平成14年度に園舎建設、平成15年4月新園舎開園を予定しております。
以上、お答えといたします。
◆沢田行雄君 ありがとうございました。
校区民願望の教育施設の改善が一歩進んだように思います。地域住民は皆さん喜んでいることと思います。しかし、まだまだ教育環境としましてはすばらしい環境にはないと思います。平成3年度以来議員になりまして、八代市の構図が北高南低という形でお願いをしてまいりましたが、現在幼稚園が2年後、姿──市営住宅にしろ、あの辺が少しは明るい場所になるんじゃなかろうかと胸膨らんでおります。そういう中で、市営住宅団地関係の環境も、排水路等もかなり悪くなっております。ぜひ建てかえ建設計画の中に取り込んでいただき、南部地区に少しの明かりが見えるような関係当局の御協力を切にお願いをしたいというふうに思います。本年度の予算につきましては、心から校区民を代表をしてお礼を申し上げます。
以上で幼稚園問題については、市営住宅問題については終わりたいと思います。
では、次の項に入りたいと思います。
(沢田行雄君 登壇)
◆沢田行雄君 それでは、3項目めの、環境行政の課題についてお尋ねいたします。
本議員は、12月議会でも新清掃設備──施設建設について、現有施設が施設稼働後23年を経過し、新施設の建設が早急に取り組まねばならない本市が抱える最優先課題であると、建設候補地の1つである平和町の関係者にも、平成4年度清掃センタースタート以来はや7年経過しており、新清掃センターは平和町に建設するのかしないのか、市の計画のまずさが浮き彫りになり、地域関係者の皆様方は不安といら立ちが募り、早期に完結してほしいと悲痛な思いで訴えられていると、一議員として平和町関係者に責任を感じているということで、責任ある市長の考え方をただしてまいりました。
12月議会より3カ月経過した今日、どのような市長方針が出たのか。本日の質問で3名の議員さん方への答弁を聞き概略はわかりましたが、本議員は12月議会において市長答弁にありました内容について、再度確認をいたしておきたい点がありますので、お尋ねいたします。
まず第1点目は、改造か広域化によるごみ発電所の建設について、11年3月議会において補修を決定すると言われておりましたが、先ほどの説明ではまだ中間報告になっているようでございます。報告をまってこの辺はお尋ねを再度していきたいというふうに思います。
しかし、なぜ調査結果がおくれたのか、いつその方針は決定ははっきりするのかということをお示しいただきたいのと、12月議会の答弁の中で市長は、不退転の決意で16ヘクタールを5000万控除でこの3年間の──3カ月間の間に決定したいと、また5000万の控除ができない場合はこれは取りやめですと、はっきりと明言されております。また、そういう問題は専門に何十年もやってきていますから、勉強しなければならないという中身じゃありませんのでと答弁もいただいております。この地権者の5000万控除が物理的に可能なのか、可能であるとすればどのような支障があるのか説明をお願いいたします。
再質問については質問席から行います。
◎市長(沖田嘉典君) 前回の議会で、5000万控除で全員が買えない場合はこれは取りやめですよと、こういうような議会答弁をしているのを私も見まして、少し舌足らずだなと、こう思いながら弁解をいたしますと、5000万控除、みんな一緒にお願いをしますと、あなただけ1500万控除だというようなアンバランスなことはしませんと、それをするようだったらこれは買えませんという、そういう意味でありますから、不退転の決意という意味であります。
16ヘクタールの皆さんに、先ほどどなたかの議員さんにお答えいたしましたが、もう用地がなければ、決まっていなければこの作業は進まないと、これが1つであります。また、その用地については16ヘクタール、中身の問題については、ごみセンターそれから発電とか、あるいは農業センターとか、あるいは公共用地とかという仕分けはしてありますけれども、16ヘクタールをまとめて一緒に地権者の皆さんにお願いをすると。それも5000万控除と。ただ、申し上げましたように、現在進入路が6メーターでありますから、これを倍にしてくださいと、こういうことを先だっての地権者の皆さんにも申し上げたわけであります。
何はともあれ、ごみセンターの用地が決まっていないんじゃ、新聞等にも書かれますように、まだ決まっていないじゃないかという、そんなような批判を受けますので、とにかく議決行為ということでなくても、この3月中ぐらいには、市議会の皆さんにこの在任中にそれを提案して、ああそうしようと、こういうことを決めてもらおうと、これが出発点だと、こういうような解釈でおりますので、ひとつ議員も16ヘクタール、12メーター道路ということで、ぜひとも賛成方をお願いをいたしたいと思います。
◆沢田行雄君 1つずつ整理をしながらお尋ねをしていきたいというふうに思うわけですが、まず第1番目に、さきの12月議会でも委員会付託の中で、市長さんには予算190万の要求の中で、まず地元関係者の説明会を先にしてくれと、できるものもできなくなりますよという提言をした記憶が私にはあるわけですが、その辺の地元との話し合い、その辺あたりがどういう形で進められるのかお尋ねをしてみたいと思います。
◎市長(沖田嘉典君) 用地は、今の土地は宅地じゃありませんから、あした行ってきょう登記するというわけにいかない農地でありますので、あすこは今の農用は除外してありますけれども、都市計画決定であるとか、農転の許可があるとか、そういうものがないと契約はできませんので、やっぱり半年、1年はかかるということを地権者の皆さんにはお話をして、必ず責任持って一定の──まあこの3月議会にそれを提案するか、6月議会に提案するか定かには申し上げませんでしたけれども、近い時期に正式に場所の決定ですね、16ヘクタールを5000万控除で買いますと、まあ金額は言わないけどもね、それを皆さんの議会の中での要望にもあったから、地権者と会って話をし、そして地権者の皆さんはぜひとも早い時期にこれを進めてくれという強い要望もあったやに感じております。
まあいろいろの含みの御意見もあると思いますけれども、何しろもう平成4年ぐらいから相談してきた懸案でありますので、この時点では土地がなければごみセンターの問題は解決しないという、再度申し上げますが、その線で強く推進していきたいと思っております。
以上──5000万控除はできるのか、できないのか、それはできるということで申し上げておきます。
◆沢田行雄君 それでは、今市長答弁にもありましたように、長年の経験の上に基づいて市長がおっしゃるんでしょうから、5000万控除はできるということで、地権者の皆さん方もそういう受けとめ方をしていただいておって結構かと思います。しかしながら、前回の一般質問の中では、その分の持ち出しは市長がききますかというお尋ねもしてみたわけですが、それはここでは答えられないという答弁でございました。そういうことも踏ませながら先ほどから聞いておりますと、土地が先に決まらないと施設ができないというふうに本議員には聞こえるわけですが、私はそうは思わないわけでございます。
八代市民の市民生活に欠かせないごみの量、これからまず算出をいたしまして、八代市に何百トンが必要なのか、それによって規模、土地の面積というのは決まっていくんじゃなかろうかというふうに思うわけでございます。そういうことが基本的にできないまま先に進んでおりますから、迷路に入ったような方向が二転三転していくんじゃなかろうかというふうに心配をしているわけですが、その辺の決意についてちょっと市長の御見解をお聞かせいただきたいと思います。
◎市長(沖田嘉典君) 行政特に中心で、いろいろの課の壁を乗り越えながらやっております。ただ、やっぱり外の立場から見た場合には、まあそういうふうにも感じられるのかなと自分でも反省をしてますけれども、いずれにしても12月で申し上げた、今回3月でも申し上げる、必ずこの段階ではですね、新聞等でも土地が決まってないじゃないかと、場所が決まってないじゃないかと、こういう論が先に出ると仕事が進まないから、この段階は、土地を取得して、これですと、こういうことにならないともう進まないんだという──何回も申し上げますが、土地が先だ、あるいは開発が先だというその段階は過ぎて、両方とも、両方とも早く取りかからなきゃならない。それよりかまず──もちろんごみセンターのストーカか、あるいはRDFか、あるいは発電かといろいろのことを問題提起をしますけれども、その前に場所が決まってないといけないという意味で、くどいようですけれども、どうぞ関係議員の皆さんには、16ヘクタール、12メーターの進入路ということで了解を願おうと。この議会の中でするのか、あるいはまた終わってからするのか、要するに皆さんに諮ってね、この選挙が来る前の皆さんに諮っていきたいと、このように思っております。
◆沢田行雄君 しかし、はっきりしておかなきゃいかぬと思いますけれども、市長はあくまでも16ヘクタールにこだわっておられるようですが、今議会としては8ヘクタール分の農業公園分は先送りということで決まったわけでございます。その中で、今回また広域化ということで、また市長は16ヘクタールを蒸し返してきたように我々は受けとめているわけですが、現在三菱商事の平和町は埋立地で適しない──適さないと、建設には適さないという結果も出ているようでございますが、その辺も踏まえて、どうしても平和町の16ヘクタールで進めていくというものなのか。地元関係者が本当に、方向づけを早くしてくれという気持ちで待ちに待っておりますので、その辺あたりを市長の本心といいますか、決意をお聞かせいただきたいというふうに思います。
◎市長(沖田嘉典君) 大変くどいようですけども、16ヘクタールというのは、ある議員が申し上げました16ヘクタールが先にありきという、そういう言い方の方もありましたけれども、16ヘクタールというのは前々回の議会でこれは取り決めて、もう全体的なアセス──8ヘクタールのアセスをいたしましたけども、これ地権者の皆さんとかたい約束で、そうしなければ平和町にごみセンターはオーケーしないという強い条件があったから16ヘクタールということを、それを説明しましたから、この間も。勝手に市長がおっしゃるという言い方もありますが、それは地権者と十分に話し合いの結果16ヘクタールですから、ぜひ皆さんにも──いろいろな意見があると思うけれども、16ヘクタールがそこにあって初めてごみセンターが生きてくるという御理解をいただきたいということであります。
8ヘクタールでいいじゃないか、4ヘクタールでいいじゃないかという論もいろいろあるかもしれませんけれども、地権者とのかたい約束の中でこの問題がスタートを切っておりますし、進入路もですよ、進入路問題もこれはちゃんとつけるということで、買うということで話をもう何年も前に決めてありますから、ぜひ皆さんが理解していただきたい。
◆沢田行雄君 そういうことであるならば、なぜ地元に出向いて説明会、納得のいく、腹割った話し合いがなされてないわけでしょうか。本当にやる気があるのですか、ないのですか、その辺をはっきりしてください。
◎市長(沖田嘉典君) それは沢田議員が私の方に質問される中身じゃないと思うけども、私が質問したいというところであります。
◆沢田行雄君 それでは、まあ時間が十分ありますので、小さいことまでお聞きをしていきたいというふうに思いますが、ここに12月の答弁書がございます。平和町の平和会の土地が、ぜひ最終処分場にしてくれという要請があったということで、市長はここに答弁もなされております。しかし、私たちが条件つきの中身を地権者──関係者の皆さんからお聞きする中では、最終処分場には困るという話が関係者から直接聞いておりますが、その辺に対しても一言御回答をお願いいたします。
◎市長(沖田嘉典君) この仕事に取りかかる前に、最終処分地反対ということは条件に入っておりますな。しかし、その条件がコンクリートかというと、話し合いだからね、また最終処分地を一部という論もしても、それは今最終処分地あるわけだから、いろいろ手法として皆さんに相談をしていることであって、余りそいつを取り上げて議論するような中身でもあるかもしれないけど、(笑声)今のところはね、ちゃんと16ヘクタールを地権者の皆さんから市が買えばいいと。その中でまあいろいろのことも、農業試験にするかしらぬ、発電にするかもしれないし、あるいはビニールハウスで素材をつくるかもしれないし、その辺はまたみんなと相談して決めていきますから、行政だけでなくて。
先ほど申し上げましたように、パスコの答えが出てきたら、これを全部テーブルにのせていろいろの意見を聞きながら、今回の議会では決められないかもしれないけれども、次の議会はいろいろ形が変わるかもしれませんけれども、それをみんなの意見を集約して取り決めていきます。議会の皆さんに、議員さんにわかりやすく説明しながらね、取り組んでいくということを約束しておきます。
◆沢田行雄君 それでは、先ほどから広域化計画、あるいはRDFが一応見送りというような形になったような気もいたしておりますが、フローシートでは、現有施設も14年度11月の最終的な基準クリアということで、この委員会に提出されましたフローシートからいきますと、14年の11月の末日までの改修は無理のように見えるわけですが、その辺については絶対間に合うという自信があるわけですかね、法的に罰則もあるようでございますので。
◎市長(沖田嘉典君) 担当部長からも答えましたし、前回のどなたか議員さんも質問をしておりましたけれども、ダイオキシン対策が平成14年の11月ということなんです。これは今の現有施設はダイオキシン対策は一応クリアしていると、ガス化が非常に難しいからすぐかかると、こういうことです。でありますから、新設にすぐ着手すると。新設については広域か単独かという問題は皆さんに諮りますけれども、いずれにいたしましても14年の11月というダイオキシン対策は、本件には関係なくなってきているということでありますので、少し14年のあれがおくれても一向差し支えないと、こんなような判断を今は持っているということなんです。
だから、まあよその行政・自治体がね、14年の11月以降は立ち上がらせないと国の──いや、国際協定があるからそれを目途にやっておりますけれども、八代市の場合はもう14年の12月、11月というのは、現有施設ではダイオキシン関係ないからそれは余り期日は固執しないと、すぐ皆さんとの話し合いが決まれば新設に入って、その新設の中でダイオキシン対策をしていくと、こういうことに理解していただきたいと、こう思います。
◆沢田行雄君 先ほど環境部長の話では、現有施設の改修ということで受けとめていたように気づくわけで、思うわけですが、その辺が市長と担当部の答弁があいまいなことが、本当に我々議会としてはいつも困るわけですが、詰めができないわけですかね、その辺については。
◎市長(沖田嘉典君) ちょっと誤解がないように聞いてもらいたいけれども、1月の22日にね、任命したんだ、新しく。新しく任命した人たちはみんな私の線で答えておりますから、今の部長がダイオキシン問題とガス化問題と2つを重ねて、ガスの問題についてはすぐ取りかからないかぬ、ダイオキシンは取りかからないでいいと、そういうふうに答えてあるんですから、誤解がないように。
ダイオキシンの問題を、部長までもダイオキシンというんじゃないわけです。ダイオキシン問題はもう現有はいいと、ただガス化の問題について手をつけなければ、新設、今からすぐ新しくつくりますから、その二、三カ月──いや二、三年の間には、その間はつながなきゃならぬからそういう意味のことを言っている。意見は違いません。
◆沢田行雄君 担当委員会といたしましても22日の日に委員会を開きまして、新聞紙上をにぎあわせました異例の人事異動ということでお尋ねもしたわけですが、その中で市長は、適材適所でこれから計画はスムーズに進むというような答弁をここに控えておるわけですが、やっぱりどう見ても全然進んだようには感じないわけですが、部長・課長は何も知らない、おれが一番詳しいということで、その委員会の中でも市長は答弁なされておりますが、何か1つの方向づけが、RDF固形化が無理なら今度は単独と、1つも、1つの指針といいますか方向づけがはっきりしないまま先送り、先送りということで先に延んでおりますので、私が心配するのは、14年あたりの、14年の11月、法基準が間に合うのか間に合わないのかというのを最終的には心配しておるわけでございます。決して清掃センターをつくるのは反対と言っているわけじゃございません。市民が今一生懸命心配をしております。そういうことも含めながら、十分ひとつ八代市のごみ行政の方向づけをやってもらいたいというふうに思うわけでございます。
こういう異例の人事異動あたりについても相当各新聞報道いたしましたが、私たちのとらえ方としては、一番詳しい担当部局を路線から外してしまって、税金のむだ使いというのが浮き彫りになったような気もいたします。そういう行政改革、財政改革と叫ばれる中でのことでございますので、常識ある市民は何とかならぬのかと悲痛に訴えられておられるわけですので、どうか担当部が安心して仕事に打ち込めるような人事の配置を特にお願いをしまして、きょうは時間はありますが、終わりたいというふうに思います。(拍手)
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○議長(福田富雄君) お諮りいたします。
本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(福田富雄君) 御異議なしと認め、そのように決しました。
なお、次の会議は明9日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。
本日は、これにて延会いたします。
(午後2時39分 延会)